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執筆者の写真Keiori Takagi

10月14日は落語を観に行きました。

奈良の古々粋亭に、月亭遊方さん✨

あまり奈良に来られる印象がないので楽しみにしていました。



小さい男の子がいるからと気を遣いながらも、少しアダルトな話の入り口がありました。

そういうことを喋ってしまうのが遊方さんなので私はなんとも思わなかったけれど、間にはいっている方はすごく気にしておられて、落語会が終わったあとにお電話がありました。



遊方さんはロッカーであんなキャラなので、むしろ自分をよく知る人へのリップサービスの一種だったのでは?なんて説明しながら、「私は気にしていませんよ✨」「楽しかったです。」とお伝えしました。



月亭遊方さんの落語を聞くのは、6年ほど前に日本橋の方にある、和紙やふすま紙の会社の一角で観て以来。別の日に妹と娘と行った集まりで親切にしていただいたお兄さんが、面白いイベントがあるからと教えてくれたのでした。



インスタでやり取りしながらお店付近でそのお兄さんと待ち合せるつもりが、先にその和紙の会社に一人で着いてしまって、中の様子をうかがっていたら笑福亭 鶴笑師匠が関係の方と和やかにお話をされているところで、



「入ってもいいですよ。」と気さくに声を掛けて下さったのを覚えています。「ありがとうございます。でも、またあとで来ます💦」とお兄さんを探しに行って、ご飯を食べてから戻りました。



あの頃は寒い冬で、モコモコのセーターを着て。和紙の会社(カドカワ株式会社)の中でイベントが始まるまでまだ時間があったのでお手洗いに行こうと、建物内の貼り紙に沿って歩いていくと真ん中にお庭がありました。



そこへ佇む革ジャンを着た男性。あ、もしかしてこの会社の方かな?と「スイマセン、お手洗いはどこにあるでしょうか?」と尋ねました。すると丁寧に「分かりにくいですよね。あちらですよ!」と教えてくれました。



そして、一番若そうな方の落語を聞いて、鶴笑師匠までのあいだに、先ほどの革ジャンの男性がステキなお着物を着て高座に(^-^;月亭遊方さんとは知らずに、トイレの場所を聞いてしまって、



よくよく思い返せば最初に1人で入りかけたときも師匠と話してはったな…本当にビックリしました。2人ともとてもフレンドリーに話しかけてくれて、というか、落語にまつわる出会いは音楽とは全く違うものがあって、



大体において客同士で出会っていても気さくな方が多く、お喋りが得意でも得意ではなくても面白い観点を持っている人が多く、噺家さんみたいにオチをよく覚えていたり。



音楽だとちょっとカッコつけとかお酒が絡むと厄介な、お勤め先やご家庭で居場所がないからとJAZZバーに来て、始めたての人に教えてあげながら超個人的な思いまでもぶつけてこられたり。



ん~いい人ももちろん沢山いますが、なんとなく世代別に分かれてしまって分断されて。立ち入ったらややこしくなるわと構えてしまう、見えない『壁』というのがあります。



「落語は人間の業の肯定」と立川談志師匠の本で読みましたが、そういう酒にまつわるお話も多いし、音楽も落語も両方好きな人も多いし、その『壁』までもネタにして笑いに変えそうなんで、



いろんなものを内包していて気が楽です。ピリッと緊張感とか、あまりないから。(※聞いている分には。)



私自身も、イベントを企画して当日つつがなく進行しているなぁとホッとしていたら外国のお客さまがご来店で、あまり込み入ったやり取りになると英語と日本語で助けに入ることが多く、



「助けてくれてありがとー」「いえいえー」とやり取りした直後にはステージで歌っていたり、お店の前で興味がある人いないかな?と立っていたと思ったら司会進行してみたり。色々兼ねるからたまにビックリされます。



分業とか専門とか理想的ですが、最近は副業をしている人が多いし、1つの場所でこだわっているより、2つ3つ掛け持ちして勤務時間内のお仕事は任せといて!なスタイルの方が心と体が楽なことも。



コレだけ、っていうのはもう旧時代的で。いろいろマルチタスクになってしまう、時代の流れかもしれません。




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