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執筆者の写真Keiori Takagi

Karen Carpenter

更新日:2023年1月28日


とても暖かくて共鳴する、たくさんの感情。

そこには人間性、親しみやすさ、素朴さがある。



「(They long to be) Close To You」のKeyについて盛大に悩んでいます。


出だしの最低音が、私が歌うと声が割れそうになるリスクが高いのです。

2度上げると成功率は90%を超えるけれど、原曲のままだと35%の成功率💦

直前にちょっと発声してみてウォーミングアップが出来ていればそれなりに(85%ほど?)に上がるけれどリスクが高い・・・。


おまけにちょっと怖い印象になってしまうことがあるそうで…

知り合いのおじさまに「怖い領域へ踏み込んでいる」と言われたり。あまりいい思い出がないのが原曲キーです。


嗚呼、マイクも使わずスイマセン。期間限定。今年中には消すんちゃうかな。

私が歌ってみた(1番のみ)です。1番最低音に来るたびに、ちょっと苦笑いして歌っているのがサウンドに出ているなぁ(^^;



私の全音域からすると高めな印象なので「香織ちゃんにしてみたらKEYが低すぎるんじゃない?」となるだけで、案外これだけ聞いた人にとってはアリなのか。

出だしが出ていなくても脳内保管してもらえば違和感はないのか。色々考えるほど分からなくなってきました。


⇊2度上げてみたら雰囲気が丸代わりで💦

なんとなく元気に歌いすぎ、明るすぎるんちゃうか。


KCについて思うことをまとめながら、考えを深めたいです。

言葉では言い表せないけれど。

言葉は失敗するんだろうけれど(^^;


天国からやってきたような、声の持ち主で。

ニュアンスの明瞭さが心地いいです。

ステキに”magnificent (壮大)”、だけど決して”pretentious(大げさ) ”ではない。


『”magnificent (壮大)”、だけど”Not pretentious(大げさはない) ”』

”Pretentious”について考察したことは、大事なことなんで別の記事で振り返ります。



彼女がどんな歌を歌うかは関係なく、だれもが感情をかき立てられて、忘れられないほど美しいです。

そういうのを私が歌と呼んでいるもので。歌のすべて。

最近のアーティストの機械的にミックスされたウグイスみたいな声や、極端にハードに響く叫び声などはないのです。

妙に叫んだり、イライラするほど大きな音符やシンプルなメロディにわざと複数の音符をHITさせたりしなくてもこれほど多くの感情を伝えることが出来る歌手がいるなんて。


でも実はKCには歌っているという感覚は少なかったんじゃないかな。

確かに歌う動作に入ってはいるんだけれど、音楽を通して聞いている人に話しかけているみたいです。

まるで混雑した部屋の向こう側で見つかった私に向かって個人的に歌っているように聞こえます。


でもこれが歌なんだよねって、歌なんじゃないでしょうかって、

この星に住む人に『歌がどのように歌われるべきか』を示すために、なにかしら”上”の世界から送られてきた天使なんだろうなって。


この世界の俗物みたいな人にまみれて生きるのを拒絶したみたいに。。早すぎる死でした。


Mimi(マライア・キャリー)がどれだけ高い音にHitさせるか...とか、

セリーヌ・ディオンがどれほどパワフルに聴こえるか…とか、

アデルやクリスティーナ・アギレラのソウルフルさ…とか、

ホイットニー・ヒューストンの甘い声...とか、

ぶっちゃけ、ど~でもよくなるんですよ。KCのは。


SmoothでCreamyに、ええ感じに溶けたバターみたいにすっと、心に染みていきます。

上下にレンジを移動しながらただ音にHitさせているだけではなく、

音そのものを抱きしめている余裕さ。


メリスマ、唸り声、高音、ファルセットではなく。

正直にまっすぐで純粋なトーンと感情が、

『声帯をいかにエクササイズさせてテクニカリーに聞かせるか』なんて考えを一切不要にして、

そういう小賢しいトレーニングを差し引いた歌を歌う人の代表的な例。


電化製品でもなんでも、まず最初に生まれた製品があって、そのあとに他の会社が似たようなものを作って。いろんなところで似たようなものが手に入るようになって。

エルビス・プレスリーのそっくりさん、ビートルズみたいなサウンド、現代的なマイケル・ジャクソンやジョージ・マイケルとか。

海外でヒットしたから日本でも和製プリンスとか和製マドンナとか、日本製にしてあたかも自分たちが最初みたいに売り出したり。

いろんな”なりすましサウンド”を聴く機会はあっても、『カレン・カーペンター』のなりすましでヒット飛ばしまくってる人はいないなぁ。(=彼女のユニークな声に匹敵する人はいないということ。)


どの特徴が多めに伝わってくるかは曲によって変わるけれど、

驚くべき夢とか、明快さ、深さ、誠実さ、甘さ、品格とか、

官能的なところとか、、喜びと、それによって天にも昇るような気持ちが、本当に信じられないくらい、スーパーナチュラルに、愛でいっぱい。この世のものではないみたいに。

ソウルフルで完璧、シームレス(切れ目やつなぎ目のない)、常に彼女の人生や物語に忠実なものでしかない(=嘘が歌えない)、人なんだなぁと。



最後に、私が好きなKCの歌唱は、レオン・ラッセルの「A Song For You」をカバーしたときの。

「空間も時間もない場所であなたを愛しています」と彼女が歌うとき、まるで彼女の人生を物語るような、孤独とその深さに、泣けてきます😿


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