”Pretentious”って言葉、歌い手にとっても、考えてみると深いです。
=思いあがった、うぬぼれた、見栄っ張りな、大げさな、気取った の意。
誰かに対して、実際以上に重要に、賢く、階級が高いように見せようとすることです。
このブログ記事を参考に、音楽業界に置き換えてみると、
”Pretentious”なアーティストってのは、
・自分をよりよく見せるために風変わりな趣味、嗜好を持つ。→音楽の趣味を持つ。
他のミュージシャンがあまりやっていないようなニッチな曲や楽器を演奏したり、メイン楽器以外にも他のことを始めるノリに近いかな。
商品開発の分野では企業努力と言えなくもないし、悪いことには思わない。
・やたらと専門用語を使う
みんなが共通で分かっている用語ならいいんだけど。いや、まだ専門分野くらいならいい。「ボイトレの●●先生が言ってた。」「有名なあの人が言ってた。」みたいな尾ひれと羽ひれも付く。
・自分の知っていることを無駄にひけらかす
例えば曲のKEY選定について。『こんなん弾かれへん。1度上げて。』とか言ってくる人は、歌のことは全然分かっていないんだろうなと一瞬で分かる。ほんの半音の差で、ミドルボイスからチェストボイスに切り替える聞かせどころがお陀仏になるんだよと。
そしてボーカルがわがままだからという方向へ流れがいって。はいはい、悪いのは全部こちらなのねってだから私はKey違いで譜面を持って行きます。
「その1音の違いにいったい何があるんだよ。」って、雑談の中で呆れ気味に話しているシーンをたまに見ます。シャープとフラットが多いのは厄介だというのは分かるけれど(^-^;
「簡単なほうが有難いですね!」って流れになったらなったで「ボーカルは好きなKeyで歌うべき。周りが合わせるべき。」というご意見の側の方から呆れられて。結局「こうあるべき」という理想論が通用する場と、まったく成り立たない集まりがある。それだけのことで。
でも昔のレジェンドたちはこう言っていた…とか持ち出して難しいことを言われたら、まあ、はい、そうですね…ってその時は従うけれど…居心地は悪いです💦もっとこう、リラックスして柔軟に対応してくれたらいいのに。
その、日本人が愛するジャズって、例えば80年代のアイドルとか、そういったものみたいに伝説化されて、もう、当初とは何か別の愛され方をしているわけで、そういう愛し方をしていない世代からしてみたら、あまり押し付けないでほしい知識とかも、あります。
・ブランド品を買いまくる
多分高額な楽器を沢山買い揃えることかな。見ていると財を持っている人はそれに見合うテクを持っていないことも...悲しいかな多く😿上手い人はステューデントモデルの楽器でもステキに奏でます。神は二物を与えないのね…。
・間違ったことを指摘されると怒る。
間違っているのにもかかわらず指摘されて怒るひとは幼稚だ。図星だから逃げ隠れしちゃうんだろうし、受け止められない。幼稚な人にアドバイスなどしない方が無難だ。逆切れするから。事実を直視できない認知の歪みがあるのか?
・自分が一番だと思っている。
ナルシストタイプ。しかしナルシストなだけでは音楽をやり続けることはできないだろうに。現実に直面する機会があると、うまい逃げ道を自分で見つけてあまり長く続かないのでは。
でも、前に出る商売の場合、ある意味、自分が一番だと思わないとやっていけない瞬間はある。特に若いときは。
必要以上に素晴らしいと他者に印象付けようとする人、物、映画やドラマ、漫画の中の人、絵や文学...あります。
・従業員を粗末に扱う意味もなく自信過剰なワンマン社長→社長じゃなくても、普通の会社員でもファミレスのウェイトレスにお金をポイっと投げ捨てたり、客商売は底辺だと思って高圧的な態度の人います。
行動を観察してそういうフシがあると「やめときなよ。」ってさとすけど。自分が一番だと思ているからなかなか直らない。女性を見下しているだけじゃなくて男性にも態度が悪い人は、
自分が今立っている場所を「自分が努力したから。」と思っているだけで、環境に恵まれた、頑張っても頑張れない人もいるって視点がずっぽり抜けていて。それも幼稚だな。
・おしゃれだけど途中で眠くなる中身の薄い専門用語だらけの「pretentious」な記事→ビジュアルはいいんだけど中身の薄い…途中で眠くなる…〇〇。
〇〇の部分はお好みで。
・とりあえず高級食材を使って作った素人の「pretentious」な料理→ハイエンドモデルの楽器を駆使して録音された素人の「Pretentious」な音源。。。ちょっともったいないですね💦
・自称専門家→たくさんいてるからちゃんと選ばないと。ボイトレの先生とか料理研究家とか、自分でそう言っちゃったらそうなのだろうねって感じで資格とか要らないものね...。
中2病→現実から目を背けたいのは分かるけれど。
やたら自信があるが、失敗ばかりの新入社員→現実が伴っていないんだろうな…。
相手が自分に対してどう思っているかを気にしすぎたり、自分をよく見せたいと思いすぎると、「pretentious」になるということは、人前でなにかしらのパフォーマンスをするところに過剰になりすぎるとマズいですね。
自分をよく見せたいと思っても中身が伴って見えないから幼稚に映るだろうし、本物であればPretentiousではないんだから。
何かのふりをするってのがまずいので、「pretentious」な人でバランスの取れた人生を送っている人はいないのでは。
「pretentious」の対義語は
「humble…謙虚な」、
「modest…控えめな」、
「respectful…礼儀正しい」、
「unpretentious…気取らない」。
歌を歌っていても、そのときばかりは自分をよく見せたいと思うと良い結果を招かないような気がします。もっと良いところも悪いところもさらけ出して、半分ずつなんだよと等身大で、素直に居ればいいのに。
そして努めて謙虚に、冷静に。
若いときは、「Pretentious」な時期もあると思う。でも、それは若さゆえの…。
ビックリするくらいPretentiousな人は、そういえばどこに消えていくんだろう。昔はあんなにいろんなお店でお見かけしたのに、全然会わなくなります。
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