Red Hot Chili Peppers Cant Stopを深掘りする(Verse3解説)
- Keiori Takagi

- 6月15日
- 読了時間: 5分
更新日:6月17日
Red Hot Chili Peppers(RHCP)の代表曲「Can’t Stop」は、多くのファンを魅了していますが、今回はVerseの3つめ部分について、見ていきます。 歌を担当する私の立場から言うと、この3つめにくると、
①ギターのジョンがコーラスで入ってくるところ(ワ~~とサビまで重なってくる)
②この曲の最後に、おさらいみたいに2回目を歌う部分としてはラスト部分となる。
ということです。 ②については曲の構成の話で。
ザックリ楽曲を分解したときの2番めが終わり、ブリッジが終わってから短い感想があるのですが、そのあとまたVerse1~3までを般若心経のように歌い上げる、リピートするからです。
でもそれもこのVerse3まで。2回目にリピートしたときはそのまま違う歌詞に向かい、エンディングに向かって突っ走っていきます。その象徴がKnocked Out, but boy,,,で始まるこの部分です。結構重要。 ①については、ジョン・フルシアンテの「コーラス」が入り始め、この曲に独特の浮遊感を漂わせています。
他にも、サビの後ろでジョンが「Go!!」や高い声でウーーと綺麗にコーラスを入れています。 アンソニーのリードボーカルだけでなく、 歌としては(コーラスが実際にはいてもいなくても)、「ジョンのコーラスが始まったら、次はこっちのフレーズ」というように、バックの音をトリガー(引き金)にして歌詞を思い出すようになっていて、 構造的にも「大事なことやから2回歌っといたで」の2回めの、ラストパートを飾る部分となります。 一言で言うなら、「Can’t Stop」はレッチリにとって「バラバラになりかけた4人が、奇跡的に『ひとつの生き物』として蘇ったことを証明する、象徴(アイデンティティ)のような曲」です。
彼らの歴史のドラマを知ると、なぜこの曲の演奏があれほど狂おしい熱量を持っているのかが分かります。
●ギタリスト、ジョン・フルシアンテの「帰還」と「覚醒」
レッチリの歴史は、天才ギタリストのジョン・フルシアンテの「脱退と復帰」の歴史でもあります。 一度は薬物中毒で死にかけ、地獄から生還したジョンがバンドに戻り、リハビリを経て完全に「全盛期以上のバケモノ」として覚醒したのが、この曲が収録されたアルバム『By the Way』(2002年)の時期です。
この曲のあの有名なイントロ、最初はジョンの単音ギター1本から始まりますよね。 あれはバンドメンバー、そして世界中のファンに向けて「俺たちの天才ギタリスト、ジョン・フルシアンテが完全に帰ってきたぞ!」という特大のファンファーレ。あのギターが鳴った瞬間、メンバーもオーディエンスも「これだよ、これ!」と鳥肌が立つ。バンドの復活宣言そのものの曲なんです。 今回はその中でもVerse 3に焦点を当て、歌詞の和訳とともに深く掘り下げていきます。
Verse 3の歌詞と和訳
Verse 3の歌詞を見てみましょう。
```
Knocked out, but, boy, you better come to
ノックアウトされても、かかってきたほうがいい
Don’t die, you know, the truth as some do
死ぬなよ、ほら、ほんまに誰かするやん?
Go write your message on the pavement
書きに行きなよ 道路にメッセージを
Burn so bright, I wonder what the wave meant
まばゆい光が燃える ”波”の意味ってなんだろう。
```
「Knocked out, but, boy, you better come to」の意味
ここでの「Knocked out」は「ノックアウトされる」、つまり打ちのめされることを指します。人生や挑戦の中で一度は倒れてしまうこともあるでしょう。しかし「boy, you better come to」は「立ち上がれ」という強いメッセージです。RHCPはここで、どんなに苦しくても諦めずに再び挑戦することの重要性を伝えています。
演奏者にとっても、ミスや失敗は避けられません。大切なのはそこから立ち直り、次のフレーズやリズムに乗ることです。この歌詞はまさにその精神を象徴しています。
「Don’t die, you know, the truth as some do」の解釈
「Don’t die」は直訳すると「死ぬな」ですが、ここでは比喩的に「諦めるな」「自分を失うな」という意味合いが強いです。
「the truth as some do」は捉え方に悩みました。2つあるからどっちにしようかと。
1つには、「真実を知る人もいる」というニュアンスで、人生の中で見つけるべき真実や自分の信念を指しています。
2つめは、素直に歌詞を訳すと手前が、「死ぬなよ」なので、
「ほら、事実として、何人かの人が、〇殺や、諦めたりするやん?」
ということではないかと、言葉のまま取りました。1もキレイで好きですけどね。
この部分は、ミュージシャンが自分の音楽や表現に対して真摯であること、そして自分の信じる道を貫くことの大切さを示唆しています。
「Go write your message on the pavement」の象徴性
「道路にメッセージを書いておけ」という表現は、自己表現や影響力を示す強いイメージです。舗道は多くの人が通る場所であり、そこに自分のメッセージを残すことは「自分の存在を世に示す」ことを意味します。
音楽で言えば、演奏者が自分の個性や感情を音に乗せて、聴く人に強く伝えることに通じます。RHCPのこのフレーズは、ただ演奏するだけでなく、心に響くメッセージを届けることの重要性を教えてくれます。
「Burn so bright, I wonder what the wave meant」の深読み
「Burn so bright」は「まばゆく燃える」という意味で、情熱やエネルギーの強さを表現しています。ここでの「wave」は波のことですが、比喩的に「感情の波」や「時代の流れ」を指している可能性があります。
「I wonder what the wave meant」は「その波が何を意味していたのか考える」という意味で、人生の中で経験する変化や感情の動きを振り返る姿勢を示しています。ミュージシャンにとっても、曲の中で感じるリズムやフレーズの波を理解し、自分の表現に活かすことが大切です。
RHCPの「Can’t Stop」Verse 3が伝えるメッセージ
Verse 3は、挑戦に立ち向かい、諦めずに自分の道を進むことの大切さを強調しています。ミュージシャンはこのメッセージを胸に、技術だけでなく心の表現力も磨くことが求められます。
演奏者にとってのVerse 3の活用ポイント
感情の込め方
「Knocked out, but, boy, you better come to」の部分は、力強く、立ち上がる決意を込めて歌うと効果的です。ボーカルは特にここでエネルギーを爆発させましょう。
リズムの波を感じる
「Burn so bright, I wonder what the wave meant」はリズムの変化や強弱を意識して演奏すると、曲の深みが増します。ギターやベースは波のような流れを作り出すイメージで。
メッセージ性の強調
「Go write your message on the pavement」は歌詞の意味を理解し、聴衆に伝わるように表現することが大切です。ドラムは力強いビートで支えましょう。


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