終演後また感想を頂きました。女性は、パワフルで、元気がもらえたと言ってもらえて嬉しかったです。男性は、「低音でいつも揺れるからなぁ💦」とご意見を頂きました。毎回聴いているからこそ気になったところを言ってくれたのだなと。
他の男性からも低音~中くらいのところで迷いが出るから指摘されることはあります。もともとソプラノの人間が、キーの合わない曲を原曲キーでやる、その弊害はどうしても出て...みんなの心の中のイメージと、演奏するときの煩わしさと、
シンプルに私が、曲に共感していないかもしれないという様々な要因があるのですが。いや実際、最初にやるときに、キーこれ低すぎるんちゃう?と変えようとしてくれた流れもあったんで。
そんなに歌い込めていなくて、苦手な音域を離れたくて迷走しているうちに迷いが音に出ることもあるだろうし、Soul系の曲でしかも音程が自分のライムに依るようなラップ系の曲だと、原曲から離れた印象になってしまうことだってある。
なんにせよ、バンドメンバーのなかでも気になる話題となればキーが変わるだろうし、変えなくても全然問題ない、むしろこれから香織ちゃんなりの歌い方で歌い込んでいったら?と、なればそのままでいいんだろうし。今後の参考にここへ記しておきます。
アレサ・フランクリンのナンバーを歌っている途中で、外国人のお客様が3人来られ、カウンターに座って聞いてくれました。旅行で2週間日本に滞在する予定のアメリカの学生さんで。
Love The Oneの最後?Chain Of Foolsの辺りにはもういてはって。ルックスが完全にアジアの子も混じっていたのですがなぜステージから見て外国人だと分かるかと言うと、あの3人だけ「踊っていた」からです。体が揺れるんじゃなくて、
それがカッコよかろうがカッコ悪かろうが自分なりのグルーヴ感で踊ることが出来る人は、日本人にはまだまだ少ないから。ステージからも話しかけて、終わってからもどうやった?楽しかった?とチャチャ入れに行って。
自分の歌、サイコーやな!あれだけのパワーを持っているとは!かなりイケてるよ!と三人三様に褒めちぎってくれました。これはもう、文化です。外国人はまず相手のことを認めてから話に入っていく。
日本人は「あんたみたいなのは腐るほどいるんだよ。」とか「そんなだからそんななんだよ!」とか、急に怒りだしたり、謎なシゴき?スパルタ?ダメ出しから入る。しかも厄介なことにダメ出ししても良くならない人には「良かったよ~」とかヌルめ。
何も言わない。期待もしない。スルースキルが発動するから、日本人に言われるということは、改善の余地があるということになるので一旦心に留めておいてもいい。しかし、男性の場合は好みの女性声というのがあって、その範囲から違った時は、
「サラヴォーン聴かないとダメだよ。」とか、ソプラノのきれいな透き通った声の歌い手さんに向かって言い出したり、「ニーナ・シモンみたいに歌えなきゃ。」とか無理難題をあえて突きつけたり。あっそ、じゃあ、黒人に生まれ変わるところですかい!
いやいや、それやったらそれっぽい他の歌い手に言いなよってことを求めてくる謎な人もいる。日本語っぽい英語で、カタカナで歌ってくれない?、みたいなことを言われたり、単に耳が悪いだけかも。それがどんな心境から言われたかを考えてみても、
単純な好みの問題でしかなくて、「俺はアイスクリームの棒みたいな女が好きやねん。」みたいなこと言われても、私が胃に穴が空いて食べれなかった中学1年の頃でも出るとこ出て、皮膚の下に沢山のコラーゲンがある家系で、
どこをとってもパッツンパッツンでした。だから棒みたいにぺったんこになるとか諦めてほしいな。そういうのは無いものねだりなんでヨソの女のとこ行けばいいだけの話で、しょーもない理由やった場合には、一切気にしないでいいということもある。
なーんてことを、比較的まだお店のセッションなどで歌い始めたばかりのボーカルさんたちから相談を受けて、本当に大事にすべきことってなんやろ?とか、何もかもを鵜呑みにしすぎたら自分ではなくなってしまうよ?と、アドバイスする立場になりました。
まだ10年、だけど、いろんなことがありました。どのエピソードを取り上げても一つ一つが宝物のように大事な教訓となりました。たまにいる変なことを言う人のことを聞いて凹んでいるボーカルさんが沢山います。 音楽をしている人に、音楽が好きな人に、性格の悪い人なんていない。。。なんてどうやって言い切れるの? スキルや腕前はさておき性格悪いのも、精神的に幼い人も、偏りがある見方しか出来ない人もいてます。音楽する人の場合は性格がどうのこうのより、単純に自分を守るために必死で、とにかく臆病な人が多いかも。
日本人全体としてみれば、資本主義の考え方に染まって枠の中でしか考えられないで、こっからここはアッチ、こっからここはコッチ、とコミュニティを分けて安心する人も。
悪い人ではないのかもしれないけれど、結果的に了見が狭く浅いことを、本人は気づいていないとか。 歌でも楽器でも。昔の自分みたいに右も左も何も知らない頃みたいに理不尽なことを言われている人、理不尽な境遇にいる人を見かけたら。。。とにかくそいつらはさておき、気を楽に音楽してほしいなぁと願います。
地味に活動しながらせっかく習得した『あー言えばこう言う』スキル。弱い立場にいる人のために役立てていきたいです。
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