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『ジャズ』 本田俊夫著 を読む。

更新日:2021年3月6日

2年間通った学校の図書館には、楽譜、特にピアノの譜面がたくさんある。地域こども学科もあるし、ピアノを練習するための防音の個室が20部屋くらいあったりする。VocalがPlayerの皆様にお配りする『メロディ譜』ならば、月刊ピアノなども毎月置いてあるため新曲も作れる。


音楽関係の古い読み物も置いてあったりする。今日は栄養士認定の書類提出で学校へ来たので、ついでに図書館で読みたかった本を手に取って次々に読んでいく。まずは1976年発行のこの本。サックス奏者、本多俊之の父であり音楽評論家が書いた本だそう。


Jazzに対するイメージって、なるほどたくさんある。

参考に本に出てきたのを列挙しておく。

『黒人、アメリカ、バイタリティー、

ヒューマニティー、孤独、喧噪、麻薬、ブルース、

軽快、犯罪映画、芸術家、自動車、売春婦、

インテリ、南里文雄、進駐軍、

ビー・バップ、ニューヨーク、自由、人種差別、

チャールストン、トラムペット、ガード下、

悪徳政治家、前衛、地下室、マイルス・ディヴィス、

屁理屈、ドラム・ソロ、セックス、マリファナ、

ラジオ、渡辺貞夫、植民地、バッハ、アート・ブレイキー。

地下鉄、成金、実存主義、ノスタルジー、

消防車、軽佻浮薄、秘密酒場、アル・カポネ、

朝鮮戦争、落語、神、一人よがり、クラリネット、

下町、力、バンド・ワゴン、ダンス、WVTR、シカゴ、

夜、ウエスト・コースト、キャバレー、船旅、激情、

ニューパシフィック・アワー、ローリング・トゥエンティーズ』


等々、いろんな言葉が連想される。

バーなどでインストものを聴いていてもどこか退廃的で、不健康なイメージを持ち続ける人も多いのには理由があって、JAZZは、アメリカ黒人たちの音楽的感性や歌や語り口をエッセンスとして成立、発展した音楽で、その歴史を辿ってみると、やはりそこには、ジャズが様々な誤解と偏見に満ちた扱いをうけざるを得なかった条件があまりにも整いすぎている。黒人色が強く、私としては、JAZZの良いところは、いろんな圧力を見事にひっくり返したテクニックなどが音源の中にたくさん詰まっているから…だと言ってしまえる。


生まれながらの不平等、理不尽、不自由、貧富の差、抑圧や不幸にたいして問題を提起し、抗議する気持ちが有りさえすれば、黒人色などとは括らず、どの国の人でも、どんな肌の人でも共感し、どっぷりとそのカッコよさに、世界観に心酔することができる音楽だと、言っていいんだよと、声を大にして主張したい。


黒人、かっこいいじゃん。


バイタリティー、溢れ出るくらいあると昔から言われる。


ヒューマニティー、私が生きていく指針になっている。


孤独、そうかもしれない。喧噪、も感じる。


ブルース、のように文句たれるだけではなく笑い飛ばしてやるさ。


軽快、エラやサッシーみたいに。つらいことも、やや客観的に事態を見る余裕。


自動車、リムジンで時速25~30㎞くらいでゆったり走るから内装まで隅々見てやってね。


売春婦、上等だよ。


インテリ、ただのバカだと粋には演れないもの。


ニューヨーク、ビッグアップル。


自由、アドリブソロとテーマに戻るときの緊張(テンション)と緩和。


人種差別、貧富の差別も。


屁理屈、みたいな人も多いかもね。


等々、どの言葉にも全部関係してくる。

黒人のものだから、とかではないんだ。

私にも、結構フィットする概念が多い。

 
 
 

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