1年かけて、いつもどおり成り行きに任せていると、自然に、普段から良い方向に音が積み重ねられていく人たちとの話が大きくなって。年1回のイベントに留まらず、思っていた以上にいろんなところでお世話になりました。
当初は考えもつかなかった出来事に恵まれ、結果的に1年を通して2バンド体制で動かしていくことになり、それだけではなく今度は1年の作業を⇒2024年の餅つき大会へよりパワーアップ出来たことがとても嬉しく、有り難く😿そして、これからを想うとしっかりせねばと、やること満載です。
年始の恒例行事がひと段落したところで。来年度に活かすべく、個人的な主観でまとめておきます。もし、あの当日のライヴ本編にDVDがあるとしたら、私の独り言はディレクターやシナリオライターの『副音声』みたいなものです。
バンドとしては『Give And Take』編。
もう1つのバンド『もち米CLUB』分は、2月、3月、4月もか?ライヴが3...5件控えているため、それらが終了してからまとめて振り返ることにします。
●太陽がまた輝くとき
去年度には『さよならBYE BYE』を演ってみました。”2023年冬にはNetflixで『幽遊白書』の実写版が公開される予定”として、振り返りと話題性で選ばれた1曲。
高橋ヒロさんのKEYでは低すぎ、タカギKEYに移調して。歌としては高かろうが低かろうが安定した歌い方が出来る範囲に落とし込めているので聴き馴染みが良いものになっているなぁと、KEY選定の”妙”を感じた曲。
私と同じ40前後世代に響く曲をと考えたとき、アニソンの中でも『幽遊白書』のOP・ED曲のオシャレ感と懐かしさは半端ナイです。で、譜面を探し始めると、すぐさま演奏可能な状態に交通整理されている=ものの見事に『微笑みの爆弾』1択、でした。
それなりに流行ったんだから、誰かしら「さよならBYE BYE」をはじめとした馬渡松子作品や若くして亡くなられた高橋ヒロさんの譜面が良い形で、わりとすぐ手に届くのではと淡い期待を持っていたのに。早くも打ち砕かれたよと。これが初年度の感想でした。
でも確かに、良い曲だからこそあまりカバーとかしてほしくない、みんながみんな”うたごえ”的に、2~300円払ったらそれなりに生演奏してもらえるようになるとかは、考えにくいかもしれないなぁと。そういう時は、いばらの道へ進んで苦労する方向へシフトさせます。
昔カラオケへ行ってアニソンを歌うとしても、誰もが1番知っている分っかりやすいオープニングテーマというのは他の方が歌ってしまって。そのアニメへの愛を別な形で伝えるならと、知る人ぞ知るエンディングや別の作品を選びがちなのです。
誰にとっても分かりやすい=“大衆受けする”ものが選ばれるけれど、他のバンドでも演奏されがちで、定番化しちゃって。実は当時から他の曲のほうが好みかもなァと思っていたり、今の今まで忘れてたけど良い曲やん!とか、昔懐かしい作品に再び出会う旅のような。
そういう意味で、他のバンドにはない角度からのレパートリーになったかもなぁ。セットリスト全体でのバランスを考えても、ひねくれたところがあって。選曲作業は安直ではない、斜め上からにどうしてもなっちゃうなぁと振り返っています。
●買い物ブギ
もちろんブギウギ効果を狙っていました。元々、笠置シズ子さんが大好きで、あの美空ひばりさんが尊敬していたとあれば、小学生の頃から東京ブギウギを歌っていました。←こういう情報は当時、関口宏さんの『知ってるつもり?』とか、テレビで情報を拾っていました。ひばりさんが亡くなったのが小学4年生の頃だったかと。
亡くなられてから作られたドラマ『美空ひばり物語』では、笠置さんは清水ミチコさんが演じたのでは。「こんなん、子どもの歌う曲ちゃいます。」とかセリフがあったのような。←私の記憶。確かに色々思うところは出てくる距離感かも。買い物ブギもハマりました。そのあとはジャングル・ブギ。学生の頃の、タカギのカラオケ定番曲でした。
『買い物ブギ』との思い出は、昔、私の住んでいた東大阪のすぐ隣の市には西武百貨店があったのですが、うちの母が好きなブランドの子供服を買いに、あとは母の気晴らしに...というか。子どもの頃よく連れて行ってくれました。そんなお金持ちの家でもないのに、たまにええ服着せられていました。←※本人は好まないデザインだったけども。
地下1階にはスーパーのSEIYUが入っていたのですが、毎日5時になると店内BGMが『買い物ブギ』に変わるんです。変わった途端に売り場が年末の慌ただしい市場みたいに盛り上がる感じがして好きでした。
20歳前後の頃に4年ほど近鉄八尾駅付近に住む友達の家に居候していたので、仕事帰りに西友に立ち寄ると自然に聞かされる曲、でもありました。とはいえ、買い物しながら何気なく聴いていたあの頃とは違い、
実際に演奏するとなると、中盤の魚屋さん~野菜屋さんのくだりなどは1番迷子になりやすくアハハ。譜面を尾崎クリエイトさんでGETしたので「いいなぁ」と取り掛かってみるも、リハの時になっても歌が錯綜し(^-^;
皆様に迷惑をお掛けしてはならないわとキーボードの茜さんにカラオケみたいにガイドメロディを付けていただいて、なんとかお経みたいにならずに最後までいけたかと。
この曲をちょうど歌っているときに、手前でずっと観てくれていた方が、満足げに見てくれていました。餅つき大会のBGMとしても実は最適なんちゃうかなと、雰囲気的にも合致していて良かったです。
朝ドラのブギウギ本編では”ラッパと娘”など他の楽曲に行っている中で、買い物ブギもどこかでやるのかなぁと思いながらもやらないままに。1月第4週で吉本の跡取りとの子が宿る…ならば次は東京ブギウギが来て、
時系列でいうとその次にドカーンと、買い物ブギ辺りが来る予感がします。この新年互例会では毎年新しい曲に取り組まなければいけないという決まりはなく。引き続きまだブームが続くようであれば来年度にも演奏出来たらと思います。←そういうことも、一応考えながら選曲しています。
●真夜中のドア
去年の10月にも演奏したナンバーをと。唯一再・再々・再々々演のため選ばれた唯一の曲です。洋楽よりも邦楽の方が望ましく、今年はいつものギターのポムポムプリンさんと見た目ロリータ女子なドラマーがお力を貸して下さることが決まっていたので、キーボードの茜さんに方向性を相談して=挑戦的なセトリになりました。
いつも、どのパートから演奏開始~などのメモを用意するのですが、寝不足続きで疲労困憊モードだったタカギは、このちょっとした『メモ』を印刷して準備するのを忘れていました。2度3度あるイベントで忘れ物が増えていくのは、ほんま手を打たなければならないところです。
(この前のFunk💜友の会ではインスト曲の譜面をファイルごと家に置き忘れ、今回はメモ。。。前々日辺りには「皆さんの頭と記憶を整理できれば」とメモに近いものをグループチャットで貼り付けておいたけれど。当日の朝にお騒がせでした。)
あと、スマホをステージに持っていき忘れ。ケニーさんに曲の順番を教えてもらってピンチを脱しました。私が分からないところの配線も気を配っていただいて。例年どうしてたかお馴染みのメンバーで思い出しながら。あとは足りない分を機材の部屋から持ってくるだけでした。
このイベントの朝というのは、機材が繋がったらまずホッとするけれど、慣れも出ていて歌周りに関することがビミョーに抜けます。来年度にはこれを読んで事前に対応したいところ。)
メンバーは演奏し慣れているし、新たに加わってくれたドラムの早希ちゃんも良く知っているナンバーで良かったです。こちらのGIVE & TAKEのバンドはドラム始まりの曲が多めで。頭のメモリが良く、回転数の高い女子(?)なのでメモは無くてもスムーズに次の曲を始めることが出来ました。
買い物ブギに続いて、お客さんにしてはドえらい前で観てくれるのね、分かってくれているなぁという2人組のお客様が居てたんですが、私、顔見たことあるなぁと…名前が思い出せなくて。
誰だったかな、PTAしてたときに何かの協議会であったのかな。その方たちがウンウン頷きながら、みんなの演奏を聴いてくれていました。
●Livin’ On A Player
昔からバンドを組みながら音楽活動をしてきたタイプではないので、他のバンドさんがどうとかあまり分からないのですが、このイベントにおけるバンドの立ち位置はいわゆる『パーティーバンド』みたいなもので。
地域のイベントや誰かの結婚式、企業様のパーティーなどを盛り上げるような趣旨で演奏されるため、自分たちの音楽性を追求するようなことはナイです。逆を返せば、
自分たちの音楽性は⇒他のバンドで存分に。
人々に求められているかもしれない音楽でにぎやかす⇒演奏や歌の表現力の幅を出す『隠し芸大会』のような位置づけでマジメに取り組んでみる。ようなスタンスです。
Bon Joviを他のバンドでカバーするときには、”Rock系バンドであること”や”この曲に対するバンドメンバー全員の思い入れ”などのご意見や、個人個人のやりたい、やりたくない、等があるかもしれませんが、年1回の『隠し芸大会』のために演奏されるものであるため、こういう選曲になり。
Livin’ On A Playerは他のお店でセッション的に歌ったことは何度かありますが、そのたびに、それぞれのバンドメンが大事にする箇所があって。日本人に標準的に愛されている曲なんだなぁという印象です。リハの時にも、それぞれがどこをやろうか分担して、イントロから念入りでした。
演奏する順番は決まっているようで決まっていなくて、次なんでしたっけ?とSAXのケニーさんに聞きながら、様子を見て、『じゃあ次はこれ。』と選んでいました。何気なく、朝も早くからこのナンバーだったのですが、
ずっと前で観ていてくれた2人連れの男性が、一旦、奥の飴細工や餅作りの方へ、シューッと去って行ったんです。声掛けをしているのかな?ステージ側から見ると彼らが通ったところはこちらから見えていて。
でも、このBon Joviって正しく演奏すれば50~60の年代の方を振り向かせる力を持っているようで。だから演るべきだと思いました。イントロのキーボードに続きパーカッションの小さい小さいフィンガーシンバルが『シャンシャンシャン』『シャンシャンシャン』っとなり始めると、
パッと1人見覚えのある方の男性がこちらを振り返って。ドラムが入って本編に入る頃には興奮した顔つきでまたステージ前まで戻ってこられて。私はそんなことは知らないよ~見てないわ~シレ~っとした顔で歌いましたが、
内心、どこの偉いさんか分からんけど、お仕事お疲れさまです!今年も頑張ってくださいね✨と力の限り応援しながらでした。私の、私たちの、パワー持ってって!80年代だって今だって現役で、「祈りながら生きている」私たちですから。
年の初めから、どのような心持ちでやったらいいのと問いかける出来事がありましたが、成すべきことを成るように、成らせるために揃ったような私たちなので精一杯やりきることが答えでした。こういう曲を年代的に標準的に通っただろうギターの日高さんがいたので入れておいて良かった良かった。
あとで知らされるに、あの方は国会議員さんで。そういえば、富雄や学園前の駅前で何度かお会いしたことがある、昔のお仕事で何人かおられる秘書さんのうち1人と少し親交が少しあって、マクドナルドのLIVEに来てくれたことがあったなぁと懐かしく思い出していました。
その秘書さんも選挙に出られましたが、やはり人前に出て何かを喋るって、ちょっとコツが要る。応援していたけれど...そんなこともありました。
ほんま、国、大変です。知っていても言えない、どうにもできないこと、悔しいことは沢山目にしてこられただろうなぁと、数年前にはまだ黒髪だったのに、真っ白な髪になって。全然気づかなかったです。
負のエネルギーに負けず、そうそう、フォースではなく。人と人の間に起こる不思議なパワーで片付けていってほしい。そんな風に願うばかりです。
●唱
Adoの曲を1曲入れるか、Yoasobiにするか迷いながらの2023年が10カ月過ぎた辺りで、Yoasobi『アイドル』から⇒Ado『唱』にすっかり若者たちのムードが切り替わりましたね。USJのハロウィン・ゾンビ期間中だけでは勿体ないと考えに考え、セットリストに入れました。
リハの、合わせる前になってベースの悟道さんから「これは、この曲は、演らないっていう選択肢は、ないんだね?」と「Final Answer?」みたいに聞かれたのが後からジワジワきました。そうなんですよ、多分皆さんが聞きたい曲だと思いまして。「ハイ💦」とお返事しました。
歌以外のことを考えても、キーボードとSaxのどちらが担当するんだろう?という箇所があったり、ドラムとパーカッション、役割分担が上手くいきますように、ギターとギター、シタールみたいな響きとそうではないところ、
どうなるんだろうと形になるまでに分かりきらないところを、それぞれにコミュニケーションを取っていただいて全員に助けていただいて演奏としてかなり成立していました。
誰に告知するとか、誰がどうのこうのとかを伏せてYoutubeにこっそりUPしている曲がいくつかあるのですが、Adoのこの曲だけ、著作権の申し立てが入っていないそうです。ってことは私たち、なんの曲を演奏していたんでしょうねww
なにを歌っていたかはさておき、ボーカルとしても課題山積みでもう少し時間が取れたらなぁと(全部の曲に対して)悔やまれるところです。そんなこともあるかと、天におられます偉大な存在?それとも集合的無意識が応えてくれたのか?
もう一つのバンド仲間の中学生のお嬢さん『リンちゃん』と、弾き語り系アーティストの『リオさん』が、一緒に歌と踊りで入ってくれました。元々この曲については1人で全て歌い切るのはムズカシイなと。どこか端折らないと...と考えていたのですが、
もう歌が3人揃ったんだから、みんなが歌えるとこ歌って踊ればいい!とそういう風になりました。そしてこの曲のみ、2回演奏致しました。ハハハ。あの歌い方をするのは1日1回に抑えた方がいいなぁと思いながらついついサービス精神が出まして。あとの曲は出がらしになりませんようにと祈りながら、でした。
また最後のほうに演奏したときには子どもたちも心の準備が出来ていたのか、私たちには見えない奥の遊具のほうで、お餅を持ってきてくださった婦人会の方のお嬢さんたちが『唱ダンス』をシャリラ、シャリラ、と踊ってくれたと聞いて、演ってよかったなぁと心底思えました。ホッとしました。
リンちゃんバンドによる『夢をかなえてドラえもん』でも歌い踊ってくれる男の子があらわれて。まだまだ人気ですね。今年はまだブームが西まで届ききっていないかも?と候補から外した東京ネズミーランドの『ジャンボリーミッキー』も、来年にはもう少し大きなことになっていたり?
コツさえつかめば気楽に歌えるようになるので、『唱』もまた来年、その他でも1回どこかで再演があればなぁとも思うし、USJがまたハロウィンに向けて同じ曲をするのか、次の曲になるのか、様子を見ていきたいです。
●怪獣の花唄
ホンマは去年にすでに候補に入っていたのですが、紅白でやっとVaundyの姿を見たお茶の間の皆さまだったのかもしれません。機が、まだ実っていなくて。様子を見ていると今年もずっとカラオケのランキングなどで順位で1~2位を争っているし、
別用でカラオケに籠っているときに隣や前から聴こえてくるこの曲を熱唱する若手の勢い、熱が伝わってきました。10月の別バンドのリハでは、キーボードの神崎さんの娘さん、アオちゃんが運動会で踊る練習をしていたり。今年はお母さんを巻き込まなくても思い出の曲になってきました。
歌の私が『唱』に引き続きオーバーワークになりそうだったので、この曲もリンちゃんとリオさんとコーラスで畳みかけるところは手分けして。一緒に歌うところはユニゾンで仕上げていくことになりました。若手の曲でもあるので、若い子に、これからの人に歌ってもらいたいなと思っていたんです。
撮ってあった動画を編集している主人の近くで寝ころびながら音声だけ聴こえてきたので率直な感想を申し上げると、若い人は非常にマジメに、というか丁寧に歌っているなか、自分の歌は一番(どちらかといえば良い意味で)ふり幅がすごい聴こえ方で、次が読めるようで読めないなぁと。
原曲のモノマネをしているのではないけれど、ところどころ、私からのVaundyさんというボーカルへのレスペクトを含めたオマージュとしての歌い方が入っています。私はあんな歌い方しないし、でも「なーんでそんなんやねん(w)」ってなる箇所が、ありませんか?私はありました。
きっとVaundyさん自身もチョケてやったところをこちらもデフォルメして。モノマネをしたいような気は全くないんですが、デフォルメはやるかも。←コロッケさんかい。原曲の歌い手がヘッドボイスで戦っている部分はヘッドボイスを多用するし、ファルセットで仕上げているものは私もファルセットに返す方が考えなくていいし気楽なんで。
聴いている人も同じ人間が歌う中にいろんなバリエーションがあれば飽きないんじゃないかなと。人前で歌っても歌わなくても、そんなことを個人的に繰り返しながら育ってきたもので。こういった隠し芸大会要素の中ではその子どもの頃からの些細な習慣が活かされますように。
●雨にキッスの花束を
Kanさんが亡くなられて。最後の最後に、この曲を追加しました。個人的に初期の今井美樹さんが好きで。ジュビアとかアルバムごと聴いてたんです。中学~高校のとき。あのおキレイな今井さんが口紅のCMに出演したり、カワイイと言われていた頃の作品で。この曲のLIVE映像でも、キュートなダンスを披露してはります。
テレビアニメ『YAWARA!』のテーマソングではあるけれど、そのために書き起こされた曲ではなく、元々今井さんのアルバムに入っていた作品らしいです。
他の曲もそうだけど、いろんな事情があって表に出にくくなっている曲かなぁという印象で。でもこれを機に、今だったらもうそこまでバッシングされることもないかなと、Kanさんのことだってあるんだからと。
リハで、この曲を初めて合わせる前に、ドラムのお兄さんから「途中のセリフのところ...」と確認が入りました。そこは、やらないでおこうと思っていたのに、やらずにはおられないような雰囲気になり、やってはみたものの、
ニュアンス的にはちょっと怒り口調というか、「(テメェ)やっと言ったな」
くらいの恫喝に聞こえていないかとwなんどか家で調整を行いました。その他には、真夜中のドアとは違ったベクトルへ向く、『いかにも今井美樹が好きな女子の』、『素直に、聴いている男性に向けて少しでもカワイイと思われたい歌唱法』ってどんなだろうと。
11月のビッグバンドで歌わせていただいた『Lover Come Back To Me」も、自分がとうの昔に捨て去った歌唱法を復活させるために偉大なボーカルコーチに再アプローチの方法を伝授してもうて。その応用です。自分なりに、やれるだけのことはやりました。同じ口で、Adoの『唱』を歌っていたよねって。しらこいんですけど(^-^;
他の方もバシっとリハ1回で心が重なるように良いサウンドに仕上がっていて。この曲もみんなに愛されているんだなぁとすぐ分かりました。リハの時にも言った通り、タカギとしては個人的に『Feel Like Makin’ Love』を歌うのと1、2位を争うくらい、
なんとも“気恥ずかしい内容の歌詞”でもあります。パワーの有り余る自分を控えめにする訓練にもなり、あまり出さない自分と向き合った時間。とても貴重な体験でした。丁寧に丁寧に、それぞれが持ち味を出して音作りをしてくれた結果、ステキな魔法が会場に広がっていたと思います。
●Don't Stop Believin'
Journeyの曲です。特に意図していたわけではないけれど、これから近い未来に向けて形が変わってしまうコトが多そうで、昔が懐かしい、昔は良かったという想いにとらわれることもあるけれど。これからも生きていくんだから精一杯前向きにやっていけたらと願いを込めて。
モノゴトの悪い側面だけではなく、良い面をしっかり見て。不安に思いすぎないように、暗いニュースに気持ちを負けさせてはいけないと、今まで集団においてワリと常に『負けさせない側のリーダー』的に扱われてきているので。気合い満々、自分も含め、いろんな人と歩いていくモチベーションを保つような気持ちで選びました。
私は男性ではないので楽に高音部も出るけれど、スティーヴンすごい。今ボーカルをしているアーネルも、とても尊敬します。スティーヴンが脱退したあとボーカルが何人か変わりましたが、今はフィリピン出身のアーネルがボーカル落ち着いています。
いろんな楽器の方と話す機会がありますが、ボーカルのことについて私が持っている“法則”みたいなものがあるんです。各楽器パートからだと、私が大事にしている部分って大したことじゃないみたいに扱われるんですけれど、Journeyのボーカルにまつわる話を振り返れば、やはりバンドにおけるボーカルというのは責任重大です。
理論とか、テクの問題、他にもボーカルに望まれることはある。沢山あるなかでも、色々事情があるのは分かるけれど、ボーカルというのは色々背負っているのだから、背負っていそうなボーカルさんは大事にしてあげてほしいなぁと。特に声のことなんですけど、酷使させたりは寿命を縮めます。代わりは誰でもというわけには、いかない。
楽器奏者でも、います。この人じゃないとって。そういう人はレジェントですね。レスペクトです。歌の話に戻ると、ボーカルというのは印象を決めてしまう大事な要素であり。。あの人は理論とかバッチリ!とか、ボイトレも何人も何年も習ってはるしテクニックも分かってはるんちゃうか、とかそういうことではなくて。
私は特に声のことに関して今までの経験上"一定の法則"を持っていて、年々揺らぐどころか確信を深めています。前のボーカルがダメで新しいのを用意したんでって連れてこられても、子供だまし的にしばらく栄えても段々廃れていくのを見ます。
ミュージカルとか良い例で。『あの人が〇〇の役をやるのを、〇〇を歌うのを観たい』と人気のある方には長蛇の列ができます。演劇とか落語もそういう側面がある。ボーカルとか表現するって芸術的な要素ももちろんだけど、その人のキャラ立ちも半分以上あって。
音楽理論的な声のテクニックとして後付けで説明できるパターンもあるかもしれないけど。そもそも理論を解析したのって後からで、当時やってた本人は「Why?」って聞かれても「I don't know.」な場合も。それを解析する⇒商売になる。みたいな。
卵が先か、ヒヨコが先か。分からないまま教えられてもいまいち響かないところがありますが、生き方とか、その人の”人となり”が影響を与えるところは結構ウェイトが多め。それは芸術関係の表現者全体、たとえば絵を描く人とダンサーとか。
ということはどの楽器のプレイヤーにもいえて。そこ、ズコッと抜けたまま理論が出来ていないからアウトー!っという世界では、卵が先か、ヒヨコが…嗚呼、堂々巡りです。もちろんどちらも大事だろうけど幸い、私と音楽をしようとしてくれる皆さまはそれぞれの暮らしに根付いたそれぞれの音楽があり、それはそれ、これはこれ。あれはあれでいいのです。
自分をしっかり持って、誰に何を言われようがその人なりの境地へ辿り着こうと日々トライしている。よそはよそ、うちはうち、他のことはどうでもよく自分に向き合うことにフォーカスしている人が集まって。結構なことだと思います。
Journeyのこの曲を通して、信じるものを信じ切ることが出来ればと思います。このボーカルがあかんかったら、あのボーカルで。と、個人的には存在の軽さだけはピカ1の歌担当です。一体何を聴いてなさるのか?上手いことカッコだけ付いてても、中身が伴わないといかんぜよ。
代わりなんてすぐ出てきませんよ。せめて自分は自分を、大事にしてあげましょうよと、それぞれがそれぞれに対して思えれば、ハッピーなことです。実際には自分の右に並ぶ人が居なくなったとしても、左に並ぶ人は5万といるような生態系の仕組みの通りでしょうけど。アナタが居て、ワタシが居る。ご一緒出来る時間を大事に。そんなことを思いました。
以上がGive & Take分のセットリスト、でした。
まだ他バンドの分(『餅米クラブ』と『リンちゃんバンド』)の分、8曲はまだ振り返れていないけれど、今年はJ-POP多め、全てのベンドでちゃんとリハをして挑んだため、どの曲にもサウンドに安定感がありました。
いろんな方に喜んでもらえたことが会場を包み込む雰囲気からも感じ取れて、大変貴重な経験をさせていただいたなぁと感じ入る瞬間ばかりでした。
反省するところも多々ありましたが、また次のイベントに、来年に活かしていけたらと。こうやって記録しておきます。
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