先週は笑いに飢えて、どうしても笑かしてほしくて、こうなったらプロフェッショナルの、しかも飛び抜けた感性のお笑いメイカーに頼まな、さぁいったいどう笑わせてくれるんだよ!と、桂三度さんの若手噺家グランプリダブル受賞のお祝いに行きましたat繁昌亭。妹と最前列。 楽珍さんが誰かに似てて、開口一番に「昨日から新聞やニュースでお騒がせしてすいません💦」と言うからすぐカルロス・ゴーンって気づいて爆笑。三象さんは「話が聞きにくかったときは皆様の脳内で合うように補完してください。一緒に助け合って💪💪やっていきましょう✨」だけでもう十分すぎるほど楽しかったです。ベテランは客の脳内を借りて話を進めるのが上手い。 三度さんは創作落語半分、古典からは時うどん。さあどうくるかな!?とこちらも真剣勝負。こんなときにはお愛想では笑いませんよ私は。でもバッチリ、ドワッと。あの時うどん忘れへんわ…ありゃすごいわ。しばらく経っても面白かった余韻というか、ネタを覚えています。ジャリズムの時から爆発的に脳内でリピートさせるネタが分かりやすく派手に入っている。ここでもキーワードは脳内を借りる、やね。 その他に三度さんの兄弟弟子の方も何人か。あまり覚えてなくて。みんな話は上手、まくらもそこそこ笑えて。笑うけどワッ!!とならない、うん。基本に忠実であり個性もある。でも、流れるように上手やけど途中で飽いて、失礼にならんように眠気とたたかってました。 上手い人は沢山居る。研鑽会を重ねて美しくキレイにまとめて、人をそこそこ感動させて。お金を払って観に行く人もいるだろう。だって古典落語のテーマや進行そのものが面白いから。へ~って納得はするだろう。でも人を圧倒させるとなると話は別。また観たいなぁ、あの人があの演目をやってくれるのを生で観れるんやったらお金払うことが惜しくないぜぃ!と思わせるものがあるのがほんまもん。サンディーさんはそっちの人。 大トリのきん枝師匠。来年3月に桂小文枝を襲名するそうで、話うまいし笑いもとるし、最後は泣かせる、良い話だった。途中で誰かの電話が7コールくらい鳴って、ビクっとしはったけどそこはプロ。話は止まらない。みんなを引き込んだままでさすがでした。 寄席が終わったら出口で噺家さんが挨拶してくれるんやけど、私は林家染八さん若いのに頑張ってたなぁとそちらにありがとうを言って三度さんには目も合わせず適当に会釈で外に出ました。団体客のおばさんにサインして一緒に写真撮って忙しそうだったし。それに中学の頃友達と追っかけして、アメ村歩いてはるときに声掛けたことあるんです。 たしかこんな会話。 「渡辺さん。サイン、もらえませんか?」 にっこり笑って手元をクロスして、 「そういうのはちょっと…(^^)」 「😊分かりました。あの、頑張ってくださいね!」 またニコニコ笑いながら、 「ありがと~(^^)」 だから私は彼にそれらのことは求めません。先日の放出でのLiveは素敵なお客様ばかりでしたが、私とて、痩せて見目麗しい人からはほど遠いオバハンやのに思うとこある。歌ったあとに必要以上に絡まれるのは本意じゃないし、握手したら次体さわっても大丈夫なと思われてベタベタさわられたり、撮られた写真や動画をどのように扱われるかナイーブな時もある。終わったあとプライベートで飲みに行く約束が殺到しても身1つなんでビミョー。ホステスちゃうで。 そんなことより毎回観に来てほしいんですわ。俺の笑い、どう?どやった?って、今は高座からこちらに仕掛けてくる。目が合うしちゃんと双方向コミュニケーション。思ったよりウケなかったらネタ説明しながら落ち込んでた😅ウケたらホッとした感じで次々繰り出してくる。 そんな三度さんを、これからも応援しようと思います。月亭方正さんと上方落語をあと2~30年もたせてほしい。
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