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執筆者の写真Keiori Takagi

アニメ『平家物語』感想

平家物語を語り出すと、いろんな角度からありすぎて長文を何個も…となるので止めておいて。もし声が潰れて出なくなったら、理解したことを違う物語に潜ませるとか、やってみたいです。設定も現代に変えて、完全に思いつきですけど登場人物もいっそミュージシャンやボーカルに変えるとか。アウトプットの仕方が違うだけで。

アニメ版『平家物語』の感想。ネタバレ注意。って平家物語にネタバレとかあるんやろうか。あくまで個人的な日記としてメモします。

もちろん主人公のビワに共感しました。一人だけ結末を知っているから、という以外に、彼女は琵琶を弾いて歌いながら、偶然平家と過ごしてるだけで。お家の為という思想はないし、この時代のそれなりの身分の女性みたいに政略結婚させられたりしない。


逆に誰かにすり寄って出世しようとする野心もない。当時、宴会で呼ばれた白拍子のようにキレイに着飾って、舞を踊って楽器を奏でて、そして歌ったりはしない。この時代より前の白拍子は巫女を意味したらしいが、段々と芸能の分野が特化して、さらに遊女となり身分の高い人の愛妾となったり。清盛における祇王や源義経の静御前みたいに愛されることも。


詰まるところビワの歌は、チヤホヤされたいからってとこが行動原理ではないのでやる気なく見られるくらい、何もしない風に描かれる。でも、時代に流されない重要な役目があって、ビワは架空の人物でも、彼女のように俯瞰した立場の人が平家のそばに居なければ、昔の話が今に伝わることもなかったわけです。

建礼門院(徳子)さまも、同じ子を持つ立場でほんま、素晴らしい声優さんによる名セリフが幾つかあります。アッパーな親に都合の良いように扱われてもなお、置かれたところで儚く、でも強く咲く花みたいでした。


アッパーな親について。これは私自身を振り返っていつも注意しているところです。


その家系の運・不運というのは、だいたい3代くらいで見ていかないと分からないものだ、と。いや、例外はあるんちゃう?なんて思っていた頃もあったけど、今は『ない』と。私の祖父母から、父母、私と妹、そして娘のことをみても年々実感します。ショックだったのは、どうして明菜ちゃんと聖子ちゃんは…なんて思っていた頃もあったけど、今は『例外はない』になりました。


ちゃんと3代くらい先まで考えて行動しておかないと。自分だけが面白かったら良いというのでは協調性に欠けるし、自分が居ないところで娘や家族が貧乏くじを引くようなのは違うと思う。親の因果が子に報うをいい意味で伝えていけたらと思っています。

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