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家族として、個人として。主語が違うと方向性が違うことについて。

執筆者の写真: Keiori TakagiKeiori Takagi

私という立場も動き始めてみると微妙な局面に来て、その都度、方向性を見直しているところです。



誰かにご無理をさせてしまわないように、ではどうしたらいいのか。



逆に出来ますよーって方に活躍してもらえなくなったり。それはいいことなのか。



お客さんの立場に立ってみると、どちらの方がハッピーなのか...



いろんな視点から考えられます。が、やはりイベントの主催をすることが多いタカギからすると、お客さんをガッカリさせられないでしょう。誰のお客さんかというと、私が1番責任を感じるところです。



別件、みんながみんなお客さんのことを考えなくてもよくて。2カ月に1度スタジオに入って、とりあえず音合わせして。インストがしたければインスト、歌ものがしたければ私も参加して、歌って。それも楽しいですね。



そういうプライベートなセッションに参加するために、3カ月に1回ほど尼崎まで出掛けることがあります。そして1年に1回ほどでしょうか。みんなの前で演奏する機会を設ける。それで十分な集まりもある。



一方で、タカギの歌はそこそこに、インストばかり?歌ったとしても、同じ曲ばっかり?とお店の方やお客さまをガッカリさせてしまってはいけないなぁと。



バランスがムズカシイけれど、一方だけでなく、いろんな人がお互いにスムーズに活動できるようであればいいなぁと思い、そのためには、プライベートセッションがメインの集まりと、演奏活動がメインの集まりを分けて考えることが必要になってきました。



そうでなくても10代、20代のバンドではなく社会人になってからのバンド活動だし、これからみんなで練習を続けていけばみんながみんな上達して~とはならないところもあって。大人は常に、お仕事や家族の事情に左右されるものです。



一緒に活動しているから、必ずしも上手くならないといけないか。というと、そうでもなくて。プライベートなセッションなのだから、上手くなっていてもそうでなくても、新しい曲を全然しなくても、スタンダード曲をメインにしても全然OK。



楽しいと思えることを楽しんでやる。それでいい集まりもあります。同じ曲を目をつぶって弾けるまでやって、「今年は2カ月に1回ちゃんと集まれたほうですね!」と話しながら、歳を重ねていく。そういう集まりもいいなぁと思います。



一方で、タカギ自身がイベントを主催することもある観点から、どうしても押さえないといけないこともある。押さえなくてもいい時、押さえるべき時を周りの人によく理解してもらいながら、出来ないことは無理をせず、出来る人で回せれば理想的です。



「なにかやって~」と、ありがたいことに声を掛けてもらえるからには、そのイベントの趣旨に合わせて適した人に声をかけなければ、演者も主催も店もお客さんも、みんなアンハッピーになり、何のために頑張ったか分からなくなってしまいます。



ちょっと違う話ですが、徳川幕府時代には、必ず同じ役職に3人の担当者を添えたそうです。夜、城の見張りを3人の担当者にさせていて、ある日、家康が差し入れの食べ物を持って様子を見に行くと1人しかいなくて。差し入れを一緒に食べながら、



「あとの2人は?」と聞くと「遊郭に行きました。」と返事。で、1人残っている人に、「お前はバカだ。」と。「どうせお前が城の見張りくらい1人で出来るから、お前らは行ってこいって言ったんだろう。」



「3人に任せているのに1人でやろうなんてバカな。」「そういう時は3人で行けよ。1人で出来ないことを1人でやろうとしたお前が1番悪い。」「だからお前も行ってこい。」と追い出されたそうな。それで1人残っていた男が遊郭に着いて、



「親方さまがそう言っている」と伝えて、3人揃って帰ってきても家康はまだ差し入れを食べて待っていて。「お前たちが居てなかったときの分は俺が代わりに働いた。」と。「3人に頼んでいるんだから、3人とも同じことをしなよ。」と。



そんなような話で。趣旨を違えていたらメッチャごめんなのですが、そもそもその係に対して1人だけが担当、と決まっていたら、その人やご家族になにかあったときにどうしたらいい?となる。でも3人ほど、しかも性格や特性の違う人を選んだそうです。



奉行所では優しい奉行さま、真面目でストイックな人、どちらともなく優柔不断な人、この3人を1カ月交代で担当させたと。今の世の中、567のような流行り病でイベントが中止にならないよう、結構気を遣います。だから、私自身もストイックな話、



イベントによっては”タカギ以外の人が歌ったり、サックスやピアノ、ギターの方に演奏してもうてインストで乗り越えるシーン”も想定して組み立てています。だから時としてボーカルが2人、ギターが2人、ドラム+パーカッションで3人いたりする。



いっそ違うボーカルさんに頼む目星をつけていたり。実際そのときが来たらそこまでしなくてもいいかもしれないけれど、自分が穴開けるとしたら、他の人に頼める体制を作っておく。こういう考え方はマクド時代にプロのミュージシャンから学びました。



マクドLIVEの当日に「頼んでいた女の子たちが来なかった!」と連絡したら、すぐ間に入っていた弾き語りの男性が代わりに演奏しに来てくれて、穴が空かずに済みました。自分のせいでイベントに穴を空ける=信用問題になる世界にいてるんだなと。



売れている売れていないに関わらず、プロのアーティストさんはそうではない方と違って時間厳守の考え方も徹底していました。手前の人が5分押したら、自分の曲を1曲削ってでもタイムスケジュールに忠実に進行させる。そういう考えの人ばかり。



自分が目立つ時間帯を、30分の出番の大事な1曲を犠牲にしても、主催者のタイムスケジュールを遵守する姿勢。それが、結局のところそのアーティストさんへの信用問題に関わる世界なんだなと。私もそうやって教わったことに倣って行動するほうかも。



「そんな~ん、いつも遅れるもんなんやから曲削らなくても良かったのに~」と言われても、もし私が主催者で、次の人の番が来ているのに長々とMCに時間を割いて、堂々と遅れ遅れになっても空気を読めない人を見たら...その方がたとえ、



その筋では大御所の方でも次は呼びにくいです。みんな均等の機会を設けているなら、年齢とか芸歴とか関係ないんです。『音出しは22時まで!』って決まっているのに最後のグループが1曲しか演奏できないことになったら💦💦💦と冷や汗もので。



タカギさんは色々考えすぎちゃいます?と言われることもありますが、私からすると、最悪の事態を想定しておくこと、そして、最悪を仮定した上でどれだけ前向きに展開していくかを大事にしていないと役割をこなせないのです。単純に、役割が違うのです。



例えば、主人が参加している活動は主催者ではないため、シンプルに、「山田さんの活動」となります。バンド仲間さんから打ち上げや飲み会に誘われても、「行ってら~。」と快く送り出し、私は家で寝ている。



ぐうぐう寝ている間に練習なり飲みに参加して、テケトーに終電などで帰ってくるから、「ただいまー」と再度現れたら、「あーお帰り。」ああ、もうこんな時間ね…という具合です。この数年を見ていると、大体において、



主人の在籍するバンドの皆さんや声を掛けてくれるバンマスさんは社会的に成功していて、音楽以前に良い人柄で。私に気を遣って、「ご主人をお借りしてスイマセン」と言ってもらえることを、その気遣いの言葉自体には感謝して、



「なんぼでもどうぞ!」というのが私の立場です。逆に、タカギの場合はイベントを開催することが多いため、タカギの活動であって、関わる皆さまにとっての活動そのものです。私は責任を持ってイベントをへいぜい取りまとめている役割があるくらいで。



その中でも計画段階から主人の協力があって成り立つ、『山田家(タカギと山田さん)』がやっている行事、もあります。山田家でやっている場合とは、パーティー好きな家族があるとして、



2人とも片づけが苦手で、裏庭があっても「バーベキューしませんか💕」とわざわざ三郷までお客様をおもてなしする余裕はなく。せっかくの休みなんだから片づけをするくらいなら寝たいし、休みたい。。



あるいは主人はたまの休日に昔馴染みの音楽仲間さんから誘われていたセッションに参加したいと思うかも。そこへ、なんとな~く(気力と体力があれば五分五分で)私もついて行くこともあります。



そんな2人ですので家でイベントをしない代わりに、音楽絡みのイベントを調整しながらファミリーでパーティーをするような気持ちです。違う世界線があったとして…想像してみるに、



しっかり片付ける時間があった、片付ける根気もあった!タカギが山田家でパーティーをするとしたら...年に1~2回は、



コストコに行って、ピザやプルコギ、サーモンのポキ、ブレッド類やケーキ、野菜をしこたま買って、ワインも4リットルくらい入ってそうな紙パック、その他酒類を各種まとめ買いするでしょう。



皆さまを手料理でおもてなしするかもしれないです...お越しの皆さまもポットラック・パーティーみたいに手料理やお酒を少し持って来てくれるかも。それらをテーブルにどんどん並べて~



近くに1日車を停めても300円の駐車場があって、結構ガラ空き。お子さんも、なんだったらお父さんお母さんを連れて来てもうて。裏庭とリビングに知っている人も知らない人も20人位なんとか座れるようにして。



音楽は小音量ならOKかも。ドラムはアカン…打楽器もむずかしそう。それ、するんやったら前日までに両隣のお家に紙パックの洗剤2つに熨斗したり、サランラップ2本とか気を遣わせない程度のモノを配って、



「〇日は少し、音が出ますけれどスイマセン!」と挨拶に行っておかないと。。そうでもなければ多少はBGM的にYoutubeのを流して自分たちで演奏しながら…とはならない集まりとするか…



でも、そうすると音楽が出来そうな知り合いが多いのになんだか楽しめないわ~となるし、車で来る=飲めない人も出てくる。音楽が出来る人が沢山いるのに、集まってもらっても、えーっ…何も出来ないなんて…と、



それやったらLIVEバーや飲食店併設のLIVEスペースに皆で集まって、美味しいお料理を食べて、音楽をして…演奏する人も、聴きに来てくれる人も楽しめて、ホスト側の山田さんも私も演奏に歌に参加出来て…となる。



数日前のイベントだと、着ぐるみはある。ドレスコードだから。ドラムもパーカッションも山田家が用意しましょう。マイクや譜面台、簡易PAや必要なコード類も。足りないものや個人由来のものは…持って来てね。と、



「夫婦で」というのがあるのとないのとでは、やり方の根底にある考え方が違うのです。あと、おギャラが発生するかしないかでも、変わってきます。これはもっと後で説明するかもだけど。



てゆーかまず。うちの家の『コストコデカ盛りパーティー』に来てくれる人って…そんな居てるか?これはそもそも企画倒れちゃうかな。だってニーズが無い。集まれて、6~7人?音楽が無いから何の話をしたらいいのやら。



最初の方の話に戻すと、タカギが山田家とは無関係に個人として、誰かとDUOで活動する場合。あるいはタカギのみバンドに呼ばれて歌ったり、リハや飲み会に呼ばれた場合は、山田氏と同じです。



私1人、「行ってきまーす」と出て、スタジオ代や飲み代を払って、そして帰ってくる。。遅くなる場合は駅や現場まで山田氏が迎えに来るかもだけど。帰り損ねてしまい平城宮跡で寝たり、朝5時までカラオケやネカフェに潜むことになるからです。



LIVE当日の衣装=指定のが無ければ自分で準備します。マイクは、私は何でもいい派です。SHUREの58とBETA 58A、SENNHEISERのE945、AUDIXの型番忘れたけど高めのやつとか持っているけれど、殆ど使わないままに。



呼ばれた集まりのサウンドにパーカッションが要る?SAXも?と思えば、主人や、私の周りのミュージシャンをご紹介したり、来てもらったりすることがあります。そうやって来てもらうのは自由意志なので。一般的なバンド活動と同じ範囲と言えます。



周年祭やブッキングLIVEなどで、どちらかというとこちらがお金を払ってエントリーするイベントではチャージバックがないため、リハのお金などを『山田家』や『奈良音楽活性化...』に付けることをやめました。活動の初期には曖昧で、出していたけども。



タカギがどうしても出たい!という趣旨で出場する場合は私の気持ちからスタジオ代を山田家として払ったりしていたんですけど、最近はそういうものでもなくなってきているので平等に考えています。



私個人は置いといて、みんなが出たいなら頑張ろうかなくらいのノリ。逆に、私が誰かにどうしても出てほしいと願った場合、個別に交通費としてお支払いするだろうな。家族みんなで来てくれて負担が多いだろうなぁと感じたり、そこら辺は対応しています。



単純に、チャージバックが無いものに対して、山田家が払うというのは収支のバランスが全く取れていないのでご理解願いたいのと、それでも良ければ、ご一緒しましょう!という自由意志に任せることにしました。



サウンドを頑丈なものにするためにプロの方に演奏を依頼する機会が増えてきたばかりではなく、最近はメンバーチェンジが起こりにくくなるよう人数が増える傾向にあります。タカギの手間の問題でもあります。



そうなるとプロの方にお支払いを優先するため、みんなにおギャラを…とはならなりませんが、もし、自分もギャラが欲しいということであれば、相談してくれたらなぁと思います。でも、どちらかというとギャラにこだわらず、その場合は、



プロの方とご一緒する経験をタカギが作ってみました。リハも本番も含め、自分と違うところ、プロの音作りを身近に見て、聞いて、学ぶ機会を得たと。プロの技を盗む、良い機会だと思ってもらえたらと思います。お金では買えない、経験だと言えます。



周囲を見ても、プロはプロで集まって演奏し、アマチュアとプロがというのは実は少ないです。それが実現しているということのありがたさを私はいつも感じています。不足しているところにフォーカスしていても足るを知るとはなりません。



日頃から練習に切磋琢磨する、各々に良い刺激になれば…と願うばかりです。



私としては、本番を想定しないプライベートセッションもOKだと思うし、現にそういう集まりに(SNSで写真を出すことはあまりないけど)参加していたりします。そういったこととは別に、ちゃんとお客様を想定して催す集まりもこれから増えそうです。



どちらがいいも、悪いもない。『音もだち(音楽系で繋がるお友だち)』との活動を大事に思っています。バンドのみんなの話を統合していくとこれからは少しプライベートな時間になるかもしれませんが、ゆるっと続けていけたらなぁ。それとは同じ時間軸で、



私と志を同じくする人たちと、結構な見世物やなぁという集まりをやるためにどうしていったらいいのか。山田家の活動の枠に留まらず、個人の活動として動く時間を大事にするにはどうしたらいいのか。



私が歌いたい曲を、表現したいことを受け止めて出来る限り形にする方向で、似たスピード感でご一緒出来そうな人と共に、”個”の枠を超えた先にあるものを見に行こうという趣旨に賛同してくれる人と、活動を重ねていけたらなぁと願っています。

 
 
 

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