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執筆者の写真Keiori Takagi

形を変えて、リバイバルすることがある。

子どもが出来てから、しばらく買ってまで飲んでいなかったカルピス(希釈用)が冷蔵庫にあったり。


全然観ていなかった子ども番組やアニソン、最近の流行りの歌に詳しくなったり。



そしたらまた、今度娘が嫁に行くようなことがあってしかも子どもが出来たなら。



また私はカルピスを買ってきて、ペットボトル売りのより濃いめに割るんでしょうか。


孫の世界での流行りの曲に、少しだけ詳しくなってしまうんでしょうか(^-^;




気づけば洋楽をメインに愛する子どもだったので、


いつでも英語⇔日本語へ双方向に流れやすい発音方法に代わって。



いざ再びヤング向けJ-POPに関わると口腔と鼻腔内の使い方がガラッと変わるのです。


Jazzしか歌えないとか言われたくないし、


しかもバラードばっかりとか守りに入ってないか自分に問います。


洋楽しか歌えないとかも日本人なのだから違うだろうし。


古い歌しか知らないとかは感性の老いを疑うだろうし。



黒いのばっかりとかもお腹モタれそうやし。



不可逆性のある歌い方はするべきではないと自分に課しているのと、


双方向通信ができるような手段があるのに道を閉ざしたくはないのです。



他の人が原曲のイメージ通りにそこそこ歌えたら、もちろんその方にお願いするのだけれど、


エメさんのピッチの正確さ、おどろおどろしいまでの表現力、


イクラさんの身近なことを語るように歌うテクニック、ハイトーン部の伸びと裏に返しきらんとこ、


Adoさんの縦横無尽な歌テクと切り替えのタイトさとか、



曖昧にして歌っちゃったら彼女たちの日々の努力に対して申し訳が立たない。



レスペクトを込めて。楽しんでくれる人のために。




子供の頃からは好きになる歌い手さんや曲が、他のお友だちと合わなくて。



昔から音楽が好きで、小さい頃から子供向けのレコードプレイヤーで音楽を聴いていました。



高学年になると、親のCDラジカセでFMラジオを聴くことが出来るようになり、いろんな国の音楽を聴いていました。


同世代は光GENJIがデビューした頃でもありアイドルに夢中でしたが、少し前に引退してしまった山口百恵さんやキャンディーズが大好きでした。



アイドルは聖子ちゃんより明菜派で、歴代スケバン刑事だった斉藤由貴さん、南野陽子さん、浅香唯さんが好きでした。


でもそれは学校でお友だちとの会話に遅れないようにする社交性からであって、個人的には私の父が行きつけのスナックで歌う演歌や歌謡曲を録音したものを聴いたり、



美空ひばりさんや中島みゆきさんのベストアルバムを親に買ってもらって聴いたものです。(当時はカセットでした。)


ダウンタウンなどのお笑い番組にゲストで出てくるバンドブームの人たちを追いかけ始めたのもこの頃で。



近所にブルートレインなどのカラオケ屋さんが沢山出来て、アニメや大映ドラマがそこそこ好きで、テーマソングをお友だちと歌っていました。


世間的に流行っている曲を押さえている一方で、自分がカッコいいと思う曲は違うのねと、


日本の音楽番組でTOP10に入るような曲には街やお店で流れているBGM以上の気持ちを持ちませんでした。


そういうわけで、中学1年ではビートルズの曲を学校の廊下で友達と英語の先生と一緒に歌いまくり、


ボンジョビやニューキッズ・オン・ザ・ブロックがカッコ良すぎて、友達がジャニーズにハマるように洋楽に傾倒していきました。


中学3年の頃に、近所にあった古着屋さんのお姉さんと仲良くなり、店内BGMで流れていたSarah Vaughanのアルバムを、カセットテープに焼いてくれました。



部屋で聴きながらScatを一緒に口ずさんだものです。(受験勉強はテキトーに付き合うみたいなもやもやした記憶しかない。)


そのあともいろんな音楽に触れて、友だちとカラオケに行って曲が被ることはほとんどないです。


子どものときに大好きだったカルピスを、飲むことはすっかり忘れても。


娘が出来たらまた一緒に飲む機会が増えるように。


今まで影響を受けたすべての音楽、すべてのことに、



また形を変えて出会える日が来るような気がします。


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