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執筆者の写真Keiori Takagi

得体のしれないものを理解する


ちょうど今から2年前・・・生演奏で歌えるイベントがあるとマクドナルドLIVEの人に教えてもらい、洋楽やVOCAL JAZZが好きだったのもあってちょこちょこ遊びに行き始めました。やっぱり歌が取っつきやすいし馴染みがあるので歌うのですが、その頃から今でも『なにか今までバンドとかしてはったでしょ?』とか『どこかで歌ってはったんですか?』て言われることがあります。

バンド歴についての答えはYesのようなNoである。当初はバンド歴、まっさらさらにないわけではないしYesと答えていたんですが、聞き手が聞きたいのは私がVocalとして歌っていた過去を尋ねているのでNoとなります。ここはキッパリと言わないといけないぁと思っていたら…マクドナルドLIVEの過去記事でバンド活動バリバリして歌っていたような記述があるわけです。主語がないからVOCALとしてめっちゃ歌った後にJAZZに転向ですか?みたいな話の流れになる。いやいや、もう、そもそもバンドのフロントで歌った経験がありません。

『そんなん言うて、ほんまはどこかで歌ったことあるでしょ?』と言われ、全くないとも言えないから、知り合いの紹介で、もう15年くらい前の話ですよ~と答えると『ほら!やっぱり!』となるわけです。これも聞き手にしてみたら相当なキャリアを持っている人みたいな誤解を与える。たしかに歌ったことはあるけど、想像してくれてるようなたいそうな話ではないんだけどな~という具合です。なんでそんな切り口の質問されるんかと不思議で。

よ~く話を聞いていると、聞き手の方には筋書き通りに持っていきたい気持ちがあって、欲しい話を大きめに盛ってしまいたい欲求に・・・なんとも取りつかれている人なのかなと。私は商材じゃないんだから勝手に盛り上げなくていいのに。けっこうこの手のひとに出会います。持っていきたい流れみたいなのがあって、それに沿うような回答だけを強調する。そんなことを繰り返しているとやがて、個人としては望んでいなかった『大きなミスリード』が生じます。昔いやほど経験したから苦手なんですよ、そういうの。十中八九、私の気持ちや意向は無視した創造物が出来るだけですから。

歌のことであれば、『高城さんはどこかで歌っていたに違いない』と決めつけられているんですが、そういう風に落ちつけると納得するのは人間の心理なのかもしれません。話をするときにはわりと堂々としてみえるから?かもしれません。いろいろMIXして腑に落ちるように話を持っていきたいところなんでしょう。でも答えは違っていて、なんと申し上げたらよいのか(^^;

実際には家やカラオケ以外で歌ったのは、職場の旅行の盛り上げ役としてくらいです。たまたまJAZZがお好きな上司が異動してきたので、ネタでSarah vaughanのLullaby Of BirdlandをScat付きで練習し、歌ってみた・・・そんな具合です。後日『あのシュビドゥビの子、今日は休み?』とネタにされてとても嬉しかったです。

その他にバンドやバーで歌いたいような強い思いを持たず。。。伴奏してもらうのが申し訳ないと思ったのだと思います。だからなのか?子供の頃はへったくそなギターで自分と友人で中島みゆきとか懐かしのGSサウンドを弾き語りして遊ぶことはありました。

どちらかというと自分の声が嫌いで、自分の声にげんなりしていた・・・が正解。歌いたい気持ちが薄かったです。今もあまりババーン!!と前に出たい・・・とは言えない・・・かも。(⌒▽⌒)アハハ!


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