今年度の餅つき大会を、セットリスト(ほぼ決まった順)に振り返ります。
時間の無い中で、精神と時の部屋(ジャンカラ、502号室)で次から次に最終チェックをした時の写真です。
履歴を見たら、手前に歌った人が浜省を何曲も入れていて。
つい出来心で浜省も歌ってしまいました。
●(They Long To Be) Close To You 8月終わり頃だったか。ピアノの茜さんと選曲についてそろそろ考えていきましょうかといつもより早めに調整を開始。新しい楽曲に取りかかる時間を確保出来なかった前年度の分を取り返す勢いでいました。茜さんの方から、Close To Youは?となり、なかなか歌う機会が無かったので取り上げました。ただしKeyの選定に迷い…(Sessionでオジサマたちに『低すぎる?』と言われやすかった。)ギリギリになって原曲よりブチ上げて↑歌詞も普通に入っているほどよく知っている曲ですが、ブチ上げキーは非常に軽やかになりました。
●群青 茜さんの娘さん、あおちゃんが好きでいつも聞いていたそうです。YOASOBIは2年前に『夜に駆ける』は?と候補に入れたことがあったけれど、その時はまだあおちゃん小さくて。今はすっかり大きくなって、最近の子は小さいうちから群青を聴くんだー!と。喜んで入れました。これでも打ち込み…な曲で。それを生演奏で再現するためにドラムの方は色々頭をひねっていたように記憶しています。最初から最後までコッテリ息を吹き込んで歌い上げるとユニゾンのコーラス部分で息が絶えてしまいそうになるので、最初から最後までパワーを20%節約モードで維持。その代わりハイトーン部分を可能な限り裏声に返しきらないでキープする『コッサリ仕立て』。何かの修行みたいな、理性との闘いです。
さらっと歌っている風に見えてテクニックが随所にちりばめられています。参りました。Close To Youも群青も高音に偏りがちなため、いつもお世話になっているボーカルの大西寿枝さんにユニゾン部分を一緒に歌ってもらいました。オクターブ違いのアルトボイスが加わり、歌に厚みが出ました。寿枝さんは前日のリハにもお仕事終わりで駆けつけてくださり、なんとお礼を言っていいやら。普段の活動からいろんなジャンルを歌いこなせ、若いときにはエアロビ、最近までバレエの先生をされていたのでタイム感とかリズム感をよく踏まえておられます。去年のお餅つきでも大西さん率いるJAZZカルテットのナンバーに加え、なんでも器用にこなせるからと甘えて、子ども向けの歌に踊りに盛り上げてくれました。
●残響讃歌 一瞬、茜さんが、『残響…』とお便りがきて、ちょっと迷った感じだったと思います。ほんのちょっと戸惑い(笑)お仕事が忙しい中、年明けまでに仕上げることが出来るのか。自分の中でよ~くよ~~くスケジュール的に確認したんだろうなぁと。この2年前にはLiSAさんの『紅蓮華』を当時のメンバーで演りました。タカギの声質的に『炎』のほうが、秋口から『炎』のほうが流行ってそうだからタイミング的にもいいかも?と協議した結果、あおちゃんが『紅蓮華』がいいと。でもやはり年末年始の頃には『炎』の方が爆流行りで。急遽歌ナシのインストで『炎』も演奏することになりました。
●さよならByeBye アニソン好きの山田さんに配慮したのと、お餅つきに参加するお父さんお母さん世代に懐かしく響くかもしれないので選びました。幽遊白書といえば『微笑みの爆弾』が一番取り上げられる印象です。街やお店のイベントなどで懐かしのアニソン特集をやるときにセットリストに入りがち。案の定、譜面類もよく流通していました。しかしさよならByeByeは…メロディ譜はあるんだけどピアノ伴奏向けとか参考資料が無く、作るところからの作業でした。個人的に幽遊白書に登場する女性キャラってサバサバした方が多いような気がして。そこがこの曲のサッパリ爽やかな感じと相まっていて。来年には実写版映画が公開されるため今やって来年度も…先々を考えながら決めていくものです。
●Monkey Magic ゴダイゴといったら「ガンダーラ」か「銀河鉄道999オープニング」、「ビューティフル・ネーム」のカバーが多いところ、英語がそこそこ、それと、独特のグルーブを潰さないように際立たて成立させないとマズいことになるのであえて取り上げました。小学生の頃よく堺正章さん主演の『西遊記』を観ていました。マチャアキは今でも、私の憧れです。私にとっては小学生の頃から歌っていた曲です。
今年もお友だちと聴きに来てくれた娘にどの曲が一番良かった?と聞くと、『モンキーマジック』とのこと。そりゃそうよね…馴染むわけです。本当はこういうことのためにある私の歌だとも思います。こういったノリというか、にぎやかし要素は今後も欠かせないかも。次はHoly And Brightか。
●ジンギスカン 「ジンギスカン」やジンギスカン的なサウンドは定期的に日本人に求められる曲なので。本当は大西さんと踊ろうとしていましたが、如何せんお願いしていたもう一人のボーカルさんが何か事情があったのか辞退なされて。私と大西さんでシュッと歌いました。機会があればまた、踊りに歌に、掘り下げていきたいです。
●新時代 もうアニソンや最近の曲は選曲し終えたわと妹と雑談していたら、“なんでやねん、ウタが入ってないや。”、“外したらアカンやろ。”と。『8月10日にリリースしたニューアルバム“ウタの歌 ONE PIECE FILM RED”の収録曲「新時代」が世界1位を記録、さらに国内チャートと合わせると70冠(8月12日現在)を獲得!”の記事のリンクを貼って知らせてくれました。慌てて音をチェックし、生演奏に出来そうか参考の譜面を取り寄せ。茜さんに弾いてもらい雰囲気が掴めたので選曲に入れました。今回はあおちゃんと一緒に歌ったところ、他の女の子や親御さんから『次はぜひ!』と歌わせてほしい旨をおうかがいしました。来年はオーディション形式で子供だけで歌う曲を作ってタカギはマイクを置いた方がよいのだろうか。考え中です(^-^;
●ぼよよん行進曲 歌って踊れる曲をエビカニクス以外で探していました。ちょうど娘が『おかあさんといっしょ』を観ていた頃に『ゆうぞうお兄さんとしょうこお姉さん』が歌っていました。『だいすけお兄さんとたくみお姉さん』に代わってからも、ちゃんと撮り直して流れていたのでとても思い入れのある曲です。世代的に中西圭三さんの曲は元気を貰えるし、歌はパワフルさと伸びがないと成立しないかもしれません。これも男性ボーカルさんに頼んでいたけれど…一人で歌いました。まだ本当に小さい子供たちはYoutube動画などがきっかけで知るとして、うちの娘や20歳過ぎの子も知っているだろうし。
なにより重要なことは、餅つき大会で餅や出し物の準備をされている婦人会の皆様は私と同世代の方も多く、子供たちがお兄さんお姉さんに夢中になっている間にササッと晩御飯の支度をしているときに聴こえてきたあの曲だなって、懐かしくなってくれるのではと期待しました。あの頃は娘が3歳頃で。故郷を離れ、初めての子育てで、旦那は全然帰ってこないワンオペ育児。ヤクルトで働いてもいたから忙しくて誰にも相談できなくて、全部自己流でやるしかなくて不安な日々でした。でもお母さんだからさ。もしかしたら働きながら休日に子守りを任されるお父さんだって。しっかりしなきゃ!と、『ぼよよん行進曲』に励まされて、泣きそうな気持ちを奮い立たせて育児してたんじゃないかなって思うんです。
あのとき「ぼよよよ~ん♪」って何気なく歌って踊っていた子供たちも、大きくなって、この歌に励まされる日が来るかもしれません。この曲をリアルタイムで歌ってくれた今井ゆうぞうお兄さんはタカギと同い年なんですが、2年前に脳内出血で急逝。誰にも歌われなくなってしまうにはパワフルな良い曲だと思います。会場で聴いていた私の妹と幼馴染曰く、子どもたちよりも、なぜかしら奥様方が『あの曲やわ~♪』と話に花が咲いていたかも?とのことでした。もちろん幼稚園の先生たちにとってもお遊戯のスタンダード曲。やってみて良かったです。
●北風小僧の寒太郎 奈良市に住んでいた頃は、冬になると灯油屋さんが車で巡回していました。そのときにBGMとしてかかっている曲なんです。個人的なことで、屋外のイベントですでにスタッフの方が配置についている場合などにガチガチのリハを行うことが苦手なんです。集中力を、間違えてリハに注ぎすぎ本番で気が抜けて全然歌えなくなることもありましたww爆笑。←ここら辺がムズカシイ。その代わりサウンドチェック的にインストで楽しい曲をお届けできたらと思いました。原曲は憧れのマチャアキ。お気楽なマイペースさ。譜面は男性Keyから女性keyに移調もしてあるので、ちゃんと準備する時間があれば歌有りでも可能です。
●想い出がいっぱい 29日に集まれる人で音合わせをしたときに、今までにはこんなことがあって、あんな曲もやって…と思い出話をしました。じゃあ、想い出がいっぱいですね…となったところで「あれはたしか男性Keyで、女性が歌うと高いんですよ...」と歌ってみたり弾いてみたりしてもう入れました。1月5日辺りに女性Keyに移調したものを作ってみたものの、今回は準備不足だし、ピアノソロにしたほうがしっくりくるのか?とこちらもインストで。会場の人に演奏が始まったのかなぁと伝わればと思いました。
●蒼氓 12月初めにBar 2nd前で会長さまと打ち合わせしました。そのときに、山下達郎のチケットが取れて観に行ってきたと興奮気味に話をされていて。29日の音合わせを何気なく後ろで聴いていてくれたのですが、終わりがけに「達郎の曲も。」とリクエストがありました。Ride On Timeは夏っぽいし、竹内まりやさんの曲に逃げるのもなぁと。そういえば去年の夏頃に『蒼氓』をピアノで弾きたくなって、7ページものの弾き語り譜をパソコン処理で2ページものにまとめて持っていました。コードと歌詞、メロディが乗っているだけの譜面も別途作っていて。それを今度生演奏カラオケなどで歌おうかなぁと持ち歩いていたのです。探しに行かなくてもすぐ見つかったので、1月5日頃にメンバーの皆様にお願いしました。
●氷の世界 昔、官公庁で働いていたときに、隣に座っていた係長がよくカラオケスナックに連れて行ってくれました。そこで久しぶりに、大勢の知らない人の前で歌うという経験を何度かしたのですがいろんな方に受け入れられて。歌えば歌うほど酒をおごってもらえました。。今でもたまに、全然知らない方が1杯くれたりします。私はもう、そういうことが嬉しくて歌いました。それまでは私の歌など大変ありふれているからと、多少英語で歌えたり、高い声が強めに出たり、そんなのって珍しくもなんともねぇし...なんて思っていたら、意外と、別なところでニーズがあるのかもと考えるきっかけになりました。『氷の世界』は、私をよく飲みに連れて行ってくれた係長の十八番でした。
歌としては、『かきくけこ』の破裂音にかける意気込みを、他の音が来るときよりも倍以上気を込めて、魂入れます。まだCDがなかった頃、日本で初めてミリオンセラーを達成したアルバム『氷の世界』。この曲には、Stivie Wonderの「Superstition」と属性の近い黒っぽさがあります。
蒼氓にしても、氷の世界にしても、本番数日前に譜面データを配って、前日のスタジオで一緒に合わせてくれたギターの修平さん、ベースの悟道さん、ピアノの茜さん、そしてドラムの山田さんの調整力と対応力のおかげです。本当に、幸せなひとときでした。
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