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執筆者の写真Keiori Takagi

歌の人の覚悟は試されます。

更新日:2023年1月25日


万全の体制で調整していても意図した通りにならない学びの多い経験をするのがイベント。


写真は、私が好きそうだからと山田さんから送られてきたレコードのジャケット。

レコードプレイヤー欲しいなぁ。←そないにゆっくり音楽聞く時間は取れないのに(^-^;

本当は秋に入ってすぐからもう一人男性ボーカルさんに歌をお願いして歌は男女3人でお送りする予定だったけれど、年末ギリギリになってアレアレ?


諸事情あって不参加→その男性の分も私が歌うことになりました。


聞けば他ので他の方との約束を反故にする対応をされた実績があるとのことで。被害に遭ったのは私だけではないんだなぁ。



なんにせよ、イベントの準備をしていく中でこういうことが起こってしまうことがあり、そのたび残念な思いをするけれど、だんだんと慣れてもいて。


私の人生にこれ以上は縁の無い人が、自ら幕引きしてくれたのだなと。自然とそう思うことにしています。というか、そうだとしか思えないことが今までもあって。


誰かが去ったところに不思議と、新たなご縁がある。そしてまた新たな学びがある…。


生きていくということは、この出会いと学びと別れの繰り返しです。



ある方との直接のご縁は無くなっても、風のウワサを聞くことがあります。そのときにどんなことを知ることになるのか。


出会いと学びと別れ。


どんな解決が待っているんだろうといつも気づきがあります。引き続き対応します。



突然に3曲ほど増えたため、満足に歌の準備が出来なかった代わりに他の楽曲を追加することで対応したり。



ギリギリになってまたバタバタになりました。



そして、年末のリハで1曲くらい子どもと歌うでもいいよと偉いさんが準備をしながらおっしゃっていたのもあり、


今回は初めてのことで、リハも参加してくれている女の子と2曲歌うことにしました。



1曲は最新の流行歌。


もう1曲は、古い曲だけれども彼女の音域、声質に比較的合致。録音した歌を聞いていて1番しっくりきました。




本番終わりに、やはりそうなるよなぁと心配していたことが。


『私も歌いたい。』


『来年はうちの子も。結構歌えるんですよ。』


と、アイドルを目指している小学生の女の子や親御さんからの声がありました。


ん~そうなんですよ。そうなりますね…。



じゃあ、来年は私はマイクを置こうかな。



熱い目でお願いにくる未来のアイドルの卵にタジタジです。


お母さんもちょっと戸惑っているような、気のせいかな・・・なんか申し訳ない。


気落ちしないように、


彼女は打合せのときから一緒にいたから~、


来年は曲が早めに決まったら声を掛けるわね~。



などなど。1曲くらいはほんま、子ども達に歌わせることになりそうです。




私はそれでいい。みんながハッピーな方法で解決出来たらと思います。


歌うってほんと、


喋り声が出ているならば、ある程度発語出来ているならば、


他の楽器より比較的練習時間が少なめで歌えます。



でも生演奏で歌うって想定外のことがあって。


普段から練習をご一緒して最低限のコミュニケーションが取れる状況でないと難しい。


歌の人が自分のことでいっぱいだったら、演奏の人がピリッとしちゃいます。


それよりもまず演奏の話をする段階で『イベントでは私以外の人が歌います。』ってちゃんと言っておく必要があり。 演奏を引き受けてくれるアーティストさんたちは、アーティスト活動の一環で引き受けている方も多く。



ボーカルが変わると分かっていたら引き受けないこともあるんです。


逆に、なにも音楽活動の経歴がない小学生の子に何曲か歌ってもらう目的なら、


信頼関係がないから気楽にとはならずピリッと緊張感が漂い、ちゃんと出来るかなと及び腰になったり。



そのことを先に表明しておかないと、大人の歌をサポートするのとは違う筋肉が要るから話が違ってくるんです。


詐欺みたいになっちゃいます。契約面で、ズルズルのナーナーにしちゃいけない。


そのうえで、9月辺りから曲を決めて、ゆっくり時間をかけて歌詞をある程度覚えてもらう。


そして何があっても一人で歌うか、子供たちだけで歌えるようにして大人の声が入らないようにしたほうが聞いている方はバランスがいい。



以前に、セッションで参加した集まりで急遽、他のボーカルさんとデュエットすることがありました。


歌い終わってから主催者側の人が苦い顔で、


「ああいうときは、一人一人歌い方が違うのだから、重なり合ったら雑音みたいになる。


1番はアナタ歌って、2番は私歌って。とかさ、役割分担しなきゃダメだよ。」


「ただの不協和音にしか聞こえなかった。」


「誰の声を聞いたらいいのか分からなくて聞いているのがつらくなる。」とアドバイスを頂きました。



そんな、お金を取って歌っているわけじゃないし、なにしろセッションなんだしその場の流れもあるし。気にしないでいましたが。



もちろん本番ではそういう居心地が悪くなる演出はやめておいた方がいいです。


一人で歌うのはムリであれば…ちょっと実現は難しいなぁと私の方でお断りしないといけないなぁ。




歌うって、結構覚悟がいって。


前に立っているあいだはある程度責任を持たなきゃいけない。



キラキラとキレイなおベベを着て笑っていたらいい…とかではないんです。


フロントの人柄もすごく試されます。歌はいいんだけど普段の振る舞いがワガママとか、演奏の人が引き受けてくれなくなります。


自分本位では誰にも応援されないだろうし。隠しているから知らない人は知らないからいいとしても…


芸能人あるあるです💦でもどこかで誰かが見ています。


準備とかも地味に大変。アイドルの子だって腰を低くして回りのスタッフに気を配りまくっています。


歌の上手い人なんて沢山います。



上手くなくても、ヘタウマなんていってアジがあるねんみたいな人もいます。



演奏してくれる人は一生懸命。


演奏は完璧でも、ただ歌っただけでは、歌に説得力が無ければ…


少なくとも本気でなければ、生ぬるい拍手しかもらえません。




先に書いた男性ボーカルさんみたいに、『僕に出来ることやったらなんでもするよ!』『どんどん巻き込んで!』とか、


口先だけで調子のいいことを言って引き受けておいて、


本番が近づいてきたらスタコラサッサ~と尻込みして逃げていく…大人でもそうなるんです。



そういったリスクは、イベント側は背負いたくないし、一度引き受けたなら最後までキッチリやり遂げてほしい。


大丈夫。その器のある子であれば、天におわすだろう神様も味方してくれます。



あと、バランス感覚を試されました。



過去に、たまたまその地域で自治会の活動に参加していたこともあり、そのご縁があってイベントで音楽を担当する機会を頂きました。


偶然に偶然が重なって、人と人の繋がりに感謝しながら。回を重ねるごとに良いものが積み重ねることが出来ますように頭をひねって。



今回のことに関しては、公平性という話が出てきます。


タカギの知り合いだから歌えるの?


私だって歌いたかった。


なんで私じゃダメなの?



観てくれている子供たち、そして保護者様にそんな思いをさせるべきではなく。



いえいえ、チャンスは平等にあるべきです。


道はいろんな人に開かれるべきです。


そういうことであれば、最初から演奏の方にイベント内容の趣旨に沿ってしっかり説明をしてお声掛けし、


楽器隊の人をある程度の力量を持つ方で固めて。←この時点で、引き受けてくれる理解のあるメンバーがいますように。



歌自慢の子たちにはデモテープや面談などでオーディションをするとか、事前に選考させてもらって、


年末年始のリハには参加することが絶対条件です!と了承してもらった上で準備を重ねていく…



などなど、ちゃんとすべきだなと思いました。



特に、これから市町村などの別のイベントに働きかけていく中では歌詞をある程度頭に入れてしっかり表現するなど


“ある一定の基準”が求められます。


関わるみんながハッピーであるように、そうなるようにどうしたらいいだろう。


『本来的な話、元々平等ではないものを平等にするなんて、それほど不平等なことはない。』


娘の学校でPTA役員をしていたときに、周りから頂いたアドバイスです。


またあのイベント行ったら別の子が歌うやろうしと、


自分にはチャンスが無かったと面白くない気持ちになるくらいやったら遊びに行かない方がいいなぁとか、


そんな理由で遊びに来なくなっちゃったら残念なことです。



そんな気持ちにさせるならイベントを続けることが意味がなくなってしまう。


毎回いろんなことを考えさせられるなぁ。でも試してみる機会があって良かった。


やってみるまではこれがベストかと思っても、いろんなことが想定されます。

いろんなご意見はあるだろうけど、良い経験になりました。



毎年練習に付き合ってくれている女の子にとっても良い思い出になったと思います。



来年の夏またどうなるか分からないけれど、起こったことを前向きに捉え、今後に繋げていきたいと思います。

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