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執筆者の写真Keiori Takagi

真に向き合うべきは。



ブルーノ・マーズのJust The Way You Areは、春の印象が強い曲。


春に流行ったからかな。桜とか梅雨に入る前がピッタリです。



昨日、任天堂スイッチの『風来のシレン』を


主人と一緒に遊んでいました。



時間のない2人が音楽以外で盛り上がれる、


ささやかな遊びは一緒にご飯を食べたり、


Youtubeの動画を観ながら雑談したり、


負けたら身ぐるみ全部剝がされて出される、


”不思議なダンジョン”に入っては出て、


入っては出て。良い気分転換になりました。



”不思議なダンジョン”系とか、


シュミレーションRPGとか、


テトリスやルミナスのような瞬発力が要る、


昔ハマってやり込んだゲームは70%以上が


「イラっとくる」「逆にストレスになる」


そんなゲームばかりでした。



こちらが1手動く前に勝負が見えて、


どれくらいのダメージが想定されるか、


どんな状態異常を食らう恐れがあるのか、


動かないまま仕掛けられる技はあるか、



その何気ない私の取った1つ行動が原因で


おそらく、こんなデメリットがあるだろう、


私にとっていいこともあるだろう。でも、


戦うまでもなく分かってしまうことがあり、



それが独りよがりになっているなぁと


全体を通してみればデメリットの方が多いと


見てとれる場合は、その事象に向き合わず、


関わらずにいることが最善となります。



タイミングというのがあって、どなたかが


OKを出してくれているときでもNG。


結果的に甚大な被害になりそうならNGです。


目に見えない人の気持ちの移ろいや、


何かから何かを、守っていることもあります。



自分の立ち上げた些細なイベントやLIVEから、


関係の皆さまが集まってくれて。


有り難いことに次のイベントもやろうよと


伝播していったり、お呼ばれして演奏したり。


その度ごとに一緒に新たなことに挑戦して、


結果を出してくれる皆さまが


十分すぎるほど眩しいです。



子どもが小さいときに出会って、


子育てと労働に明け暮れた日々の隙間に、


大変心の支えとなってくれた方や、


自分が八方塞がりな状況で苦しいときに


手を差し伸べてくれた人とは、


バンドを組んで一緒に活動してみたり、



どうかどうか、その一緒に形にする作業を、


「タカギさんにまた無茶ぶりされたでー」と


たまには苦笑いして思い出してください。


琴線の触れるエピソードのある人とは特に、


私の持てる技能をフル活動で調整して、


きちっと、何らかの形にして足跡を残して。



そういう段取りをしておくことだけは


結構他の人より得意にやれるほうなんです。



人間、調子良くしているときって


周りにワヤガヤと集まる。


モノゴトがスムーズにいかなくて


八方塞がりになったとき。


助けてもうてばかりでは申し訳ないがな。


ヒジョーに歯がゆかったです。



力を持たないときは鼻にもかけない態度で、


こちらがオイシく思えてきたら


態度がコロっと変わって。



調子いいなぁ人間臭いなぁと思いますが、


根っこでは、「あ、この人は


調子いい私にしか用事がないし」


って割り切ってお付き合いしています。



キラッと光るダイヤの原石に出会ったとき、


簡単に目がくらんで、人はおかしくなる。


たまにフラッと全く知らない集まりに出て、


そこの人たちが私にどう対応するのか、


あるいは私と同業者をどう見ていると、



変な行動に出る人を観察する機会もあり、


その人が何を求めているかも分かるし、


第一印象とか、最初のほうというのは


特に重要かも。全然忘れず覚えています。



私のよく知る高齢のギタリストさんは、


「ダイヤの原石も


しょーもない人の手にかかると、


小さく小さく、ダメになってしまう」


と言っていました。


本当にその通りだと思います。



困っているときに、弱みに付け込んで、


売れるようにハシゴをかけてあげるから、


盛り上げてあげるからとそこに転じて


何かしらのビジネスを吹っかけてくる、


とか、そういうのもなーんも残らんので。



実体のない、自分の能力とは関係のない、


先方さんはこっちを銭にしか見てないし、


こちらはそう思われてのことだからと


非常にビジネスライクです。


年々見極めがシビアになってきました。




この前ヴァンダメリリーの


安川さんのGroove Sessionにて。


Feel Likeを歌い終わってから入って来た


若い中国人のカップル。席が無くなるから、


気を遣って私は店の外で過ごしていました。



Gergyを歌って。また外に出て涼んでいたら


カップルがお店を出るところで。


一度はそのまま帰りかけたけどやっぱり!と


男の子が振り返って私に、



「You’re amazing!」と可愛い笑顔で一言。


そのセリフが歌詞に入っているのはこの曲ね、と冗談を言っていました。





普通にすごいというときには私は違う言葉を選ぶし、


わざとその言葉が出てくる、すっごい楽しませた感じです。


調べると、「驚くべき」、「驚異的な」、

「すごい」、「すばらしい」という意味がある以上に





ということで、普通科と思いきや、


ビックリさせちゃったんだな。


水色の羽織りが春らしい、美人の彼女と。


どこから来たの?上海の近く?アリガトウね。


また来るよ。分かった、覚えとくからね。と、


しばらく雑談してからお別れしました。



Amazingだったのは私ではないのです。


私みたいなのは美人でもないですし、


それなりに身ぎれいにはしておきたいけれど、


若さや美への執着よりは自然に任せたいです。


気取って狙って目立ちたいとも思わないし、


そしてただ日々のことを歌うだけ。



それでもAmazingだとしたら、それはやはり


一緒に音楽を作り上げてくれたギターの方、


ベースの方、ドラムの方のグルーヴの作り方、


その心地よさがベースにあって、


上辺の10~15%のところで私が前に出て、


色々やってみている、というところです。



ダルマに、目を描くような、


最後に待ち受ける重要な作業かもしれません。


それをフロントの人は行っています。



また出てくるけど、


私のよく知る年齢の高いギタリストさんは、


「バンド演奏で素人の人は、


バッキングなんてほとんど聞いていない。


下手か、上手いか程度。



ギター弾く同業者同士とかなら見てるけど」


「ボーカルが良かったか、どうだったか、


そこしか観ていない。」


ほんと、イベントやLIVEをやって、


「カッコよかったです!」とか


直接面と向かって言われるのって高確率で


フロントの人、だと思います。



それを自分だけの手柄みたいに、


うがった考えで捉えては絶対にダメだなと


必ず自分のバンドの人たちには、誰が、


どんな言葉で、ポジティヴな感想をくれたか、


「手ごたえあったようだ」と伝えます。



「私のせいでゴメン<(_ _)>」とすぐ内省する


そんなときもあります。



話に出てきている、高齢のギタリストさん、


毎週小阪で音合わせをしています。



コロナ前とコロナ後で、演奏に少し変化が。


毎回対話しながら音の方向性を模索します。


コロナ後に、去年から何度か屋外での演奏に


ご一緒してくれたり、ベースが入ったり。



気楽にエントリーするのではなく、


なかなかに倍率が高いフェスで演奏するのは、


もしかしたら最後になってしまうかも、と、


何時だって思いながらご一緒しています。



10年前には、私が歌を始めたての頃には、


カフェタニヤマでお会いしていました。



メインで活動していたバンドを脱退されて、


次の活動を視野に入れ始めたとき、


あれはコロナより2年前だったと思います。


「一緒にバンドやらへん?」


「イヤやったら断って!」


「返事お待ちしています」とお便りが。



まだ子供が小学生で、忙しい盛りでしたが、


そうやって声を掛けてくれたのが初めてで。


ゲスト的に歌ってというのは相次いで、


バンドに入るという活動が新鮮でした。



そういう瞬間って目が泳いでばかりで、


しゃんとせんなー、ドMか、草食か?


私から声掛けなあかんのかい!と、


ヒジョーに中途半端な人たちに囲まれる


3~4年間だったと認識していて。



最近はフロントである私が声を掛けるのが、


実は1番バンドが安定することが分かり、


大事に考えてもうてるからこそ、やりやり、


イケイケの軽い人みたいに動けないこと。


よく理解しています。今度は逆に


私の方が動きにくい配置とか、有ります。



でも初めて歌の人として必要とされた事、


今だってちゃんと覚えています。



自分を含め、ミュージシャンがそれぞれに


成長していく中で音楽がしやすくなること、


変化を好まずそのままでいること、


年を重ねていくことで忘れてしまうこと、


そういったことにも向き合っています。

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