ブルーノ・ガンツさんのおんじ役がハマってました。ヴィム・ヴェンダース監督映画『ベルリン・天使の詩』の普通にドイツの街並みを見ているのに厳かな感じがしたり、不思議に美しかった。ブルーノさんは天使ダミエル役でした。
ロッテンマイヤーさんは雰囲気が女王の教室の阿久津先生みたいになっちゃった。しかし両方のロッテンマイヤーさんに言えることは、職務に忠実だということ。ハイジにとっては理不尽なことばかりだったけど、よくよく思い返せば彼女なりにクララお嬢様を守っていたと言えなくもない。
何かとハイジにばかり辛く当たるのは、自分の築いてきたものが全部ハイジのせいで破壊されたと思いこんでいるから。しかし、ただ性格が悪いのではなく、ちょこちょこ、彼女なりの流儀が見えてくる。子供ながらになんでやろ?って思った。
結局、不器用ながらも軌道修正できる人柄であることが、ラストへ向かって分かってくる。クララが立てるようになったり、クララのためになると確信すればあれだけ嫌がっていた山へ行かせようとしたり。ハイジに山の話はするなとか、理不尽なこというから病気にさせたのはあかんけども。
私もハイジよろしく自由にしていたら…すごく厳しく当たられることがある。あなたには特別な教育が必要ねとばかりにいろんなところでいろんなお姉さまに目をつけられて、あ、いやいやwwご指導賜ります。そんなときにはロッテンマイヤーさんや阿久津先生タイプなのか、それ以外なのかを見極める。
それ以外ってのは、なんてゆーか、自分のComfort Zoneを守りたい気持ちが私利私欲に傾きすぎて、それが透けて見える人に会ったときにどっと疲れる。ロッテンマイヤーさんはクララお嬢様とゼーゼマン家を守ろうとした。阿久津先生は子供たちに大事なことを自分で学ばせ、結果的に誰よりも守ろうとした。
うわべだけ「〇〇のために」とか正義感ぶって、思い通りにならないと分かるとヒステリックに喚き散らしたり。指示通りに動いたら「違
うんだよね~」とダメ出し、お望みのままにやって差し上げたら「また違うんだよね~」とダブルバインド。こういう人は要注意だ。要はダメ出ししてる自分に酔ってるのかなんなのか、正常な精神活動でない。そういう人からは離れたほうがいい。なにも、だれも、得しないもの。
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