6月28日大将バンドLIVE@難波屋さん
- Keiori Takagi

- 7月12日
- 読了時間: 9分
6月28日は、スリリングでした。
2つの台風が通り過ぎた日。
前日はJR大和路線が止まり、当日の朝も交通状況を心配していましたが、無事に電車で難波屋さんへ到着。
お昼は大将バンドでゴスペル。終わったらなるべく早く大阪を離れ、快速に乗って奈良へ戻り、夜はロックを歌う。
同じ「歌」でも、求められるものはまるで違いました。良い勉強です。
もともと昼が決まっていたところへ、夜のお話をいただいて、時間的には何とか両立できそうだ…となり、両バンドともお忙しい皆さまが集まれる日だったので、どちらも両立させることにしました。
昔から、時間さえ重ならなければ両方引き受けることが多いです。
「あなたなら出来るでしょう?」
音楽の神さまにそう背中を押されているような気がしてしまうからです。

昼の大将バンドでは、メインボーカルは大将。
私はコーラスの1人として、みんなで声を重ねます。
ROCKバンドやJAZZユニット、FUNK&SOUL系では私自身がメインボーカルになることが多いのですが、ゴスペルでは団体戦というか。
誰か1人が目立つためではなく、演奏するミュージシャンも歌う人も、それぞれが役割を持ちながら、1つの音楽を作っていく。そんなところに、大将バンドの魅力があります。
クオリティを高めるのは大事ですが、それ以上に、みんなの個性が混じり合い、声そのもののエネルギーがお客様へ届くようなグループであってほしい。大将バンドのアットホームな空気は、私にとって居心地の良い場所になっています。
コーラスでいつもご一緒する“美津子さん”と、「えーっとこの前は私1人でコーラスをしたから、今回は私はこっちを歌って…」とリハで確認しながら、ゴールデンウィークの「大将バンド京阪奈ツアー」を乗り越えたので和気あいあいと✨
そして今回初めてご一緒した”育子さん”の明るさとノリの良さ。前向きさとパワフルさ、本当に素敵でした。梅田第三ビルでの音合わせのあとに一緒に飲みに行って楽しかったです。大将バンドの雰囲気がより一層にぎやかになりました。
ベースの竹内さんも美味しいお店にお詳しそうです。大将とは昔なじみで、いつも笑顔で飲みに関する冗談を交えながら、演奏ではバシッと決めてくれます。
うちの主人、山田さんは当初はパーカッションだったのですが、ドラム&フルートの由美子さんがご家族の事情でしばらくお休みとなり、今はドラムで参加しています。
日々、お父さんの願いに寄り添いながら、お仕事も回して、集中力でやり遂げました。もっと時間があったら…いろんなことがありますね。私はもう、”本当にお疲れ様でした”のひと言です。
ケニーさんは、3月の『大将&GOOD NEWS』のときからご一緒していますが、新しくゴスペルというジャンルでSAX演奏の可能性を見つけて、しんみりムードのときにはしんみりと、そしてパワフルに、ときにゴキゲンに音作りをしてくれました。
大将は6月28日はリラックスムードだったかも。昔なじみの育子さんがいてるからか?美津子さんとも掛け合いが面白いときがあるし。私たちゴスペルの外からきた新参者の特徴を理解してくれて、 段取りをしてくださり感謝しています。
いつもであればもう少し飲みながら、ゆったりしているのに早めに去らなくてはならず残念でしたが、また次の予定もあることだし、またボチボチ、新曲も覚えていきたいと思います。
普段はソロで歌う機会が多いので、コーラスだからこそ出来る表現スタイルを学べることも新鮮です。最初の頃は、スタンドマイクで歌うのに慣れることからスタートでした。それまではマイクを握って歌うことのほうが圧倒的に多く、
大人数のクワイアで歌う時には「2~3人につきマイク1つ」で歌うので、そんなに個別の声を意識することなく、マイクの有無に関係なく歌う!届ける!ことがメインでした。しかもソプラノさんが何人もいる。
大将バンドではソプラノが1人になることもあり、まだ新しいときにはどの部分からどんなコーラスだったか頭に入り切らず、間違えないように譜面台の構成を見て歌うことになり、録音や録画で、「あ、声控えめやな」と気づく。
自信持って歌える状況ではなかったのでそれくらいで良いのですが、何回か試行錯誤が続きました。ハンドマイクでは無い事に慣れることから地味な闘いが続きます。おそらく今でも(^-^;
しかし、この経験がROCKバンドでマイクスタンドごとマイクを振り回して歌うスタイルに昇華されました。※ゴスペルではやらないけども(^-^;
経験のないことは、本当に分からないものです。
年齢や活動歴だけを見ると、「何でも出来て当たり前」と思われることがありますが、生演奏でのセッションを知ったのは11年ほど前。娘が高校生になるまでは子育てと仕事が最優先で、音楽活動は生活に支障のない範囲で続けてきました。
JAZZも、ひたすらセッションへ通って経験を積み、お声掛けいただいたライブで歌うことを少しずつ重ねてきたスタイルです。ゴスペルやコーラスも、昔に少しクワイアへ在籍したくらいで、大将バンドへはほとんど経験のない状態で参加しています。
どのジャンルに飛び込むにせよ、経験したことがないことについて分からないのは、恥ずかしいことではなく、ごく自然なことだと思っています。長年続けてこられた皆さんから学ぶことは、本当にたくさんあります。
一方で、歌というものは、何十年続けても分からないことが残る世界でもあるように感じています。だからこそ、畑違いから飛び込んだから見えてくる景色や、別の場所で育ててきた感覚にも価値があるのではないか、とも思っています。
実のところ便宜上分けて説明することはあるけれど、ジャズだから、ゴスペルだから、とあまり境界を作らず、人と人が音楽でつながっている世界を、そのまま歩いてきただけの感覚です。
どこで何を始めるにしても、「知らないことは知ればいい」。私は昔からそう考えています。だから、自分ではそこまで「畑違い」という意識もありません。
けれど周りから見ると、不思議なつながり方をしているように映ることもあるようです。日本ではあまり共有されていない感覚や、別の場所で自然と身に付いた視点が、私にはあるのかもしれません。それは、このバンドに持ち込める私なりの引き出しです。
教えていただくこともある。私だから気付けることもある。その両方を大切にしながら、これからも皆さんと一緒に音楽を作っていけたらと思っています。
曲によって立ち位置を変えながら歌うことも、コーラス同士で調和を心掛けることもボーカルとして大切な経験、充実のひとときです。あえて目立たないように歌う、速度の速い曲ではうっかりメインボーカルより早いタイミングにならないように 「アウフタクト(And、So、など前の小節から入る部分)」はカットして声を入れない、気持ちレイドバック維持(やや遅れ気味)。逆に輪郭をハッキリさせるために強拍にパンチを出したり。
「この曲は段々、大きく歌ってね。」
「ここはリズムを合わせて。」
と言われたところを歌詞カードに書き込んで、録音した音源と一緒に練習します。
特に明確なイメージをもらわないときは、頂いた原曲のイメージから私自身が意識しているのは音のトーンで、角を少し丸くしたほうがいいのか。表拍を強調するほうがいいインパクトがあるのか。
優しく包み込むようなコーラスなのか。それとも少しワイルドにオーバーに響かせる?ダレないように気持ちピッチ上め?等々。作品ごとに、大将バンドの皆さまがどんな形にするかな?と合わせてみて、自分でも色々試しているところです。
いろんな歌い手さんが参加されて、もう何年も活動しているバンドにお世話になっているので、1年やちょっとでは何ともならないことが多いですが、6月28日までに取り組んだ曲は少しは身体に馴染んできているかな?と焦らずやっています。
いつものタカギに比べると、「もっと歌わないの?」と思われることもあるかもしれませんが、それくらいがちょうど良い。 誰かを下支えすることに徹することもある。役割の違いを含めて、私にとっては全部「ボーカルワーク」。どちらが上も、下もないのです。 私の場合は、子どもの頃から「作品全体がどう響くか」を考えることが多いように思います。コーラスに回ることも、MCをすることも、イベントを作ることも、ブッキングをすることも、そしてフロントで歌うことも。私の中では、すべて同じ方向で表現されています。
それぞれが均衡を保ちながら、無理なく、自然につながっていること。
その場にいる人たちと、一番良い作品を作ること。
それが、私の音楽との向き合い方なのです。
コーラスは、ただハモる人ではなく、ときには主役を引き立て、ときにはバンド全体を支えます。フロントで歌ってきた経験があるからこそ、その役割の奥深さが少しずつ分かるようになってきました。その話は、また別の記事でゆっくり書いてみたいと思います。
大将バンドとはタイミング的にもご縁のたまもので、私がバンマスとして活動してきたユニットで、メンバーが公私ともに多忙でお休みになっているところより引き続き、主人にはパーカッションやドラムで、ケニーさんにはサックスで、またご一緒出来て心強いです。
お仕事と家庭とのバランス、その他音楽活動との両立、新しい家族が生まれたり、みんな大活躍で喜ばしい中、公私のバランスを見極めながら異なる音楽にも挑戦してくれて有難いです。これからも本番経験を重ねながら、有意義に音楽を続けていってほしいと願います。
そして今年、大将は古稀を迎えられるため、長年続けてこられた活動をみんなで賑やかにお祝いできたら。今年は、そんな節目にご一緒できることを嬉しく思っています。
ゴスペルは、お祝いにも似合います。
セレブレーション✨や、
クリスマス✨なイメージ。
でも同じくらい、誰かを偲ぶ時間にも寄り添える音楽です。
大将がチョイスする楽曲には、賑やかなときだけではなく、人の心のひだに静かに触れていくような、そんなナンバーが多いです。そこが魅力。
ゴージャスで迫力があるのもイイ、でもそればっかりやと食傷気味になる。←こういうところが私にはあるので、なおグッドバランスなのです。
ボチボチ新しい曲を覚えながら、ゴスペルという音楽だけでなく、その精神まで学ばせてもらっているような気がしています。
昼はゴスペル。
夜はロック。
一日で真逆の世界を歌いました。
段取りや頭の切り替えはなかなか大変でしたが、
それぞれの場所で、自分らしく。
祈るように歌うこともあれば、
叫ぶように歌う瞬間もある。
誰かを支えるために歌う日もあれば、
自分自身をさらけ出す日もある。
昼のゴスペルも。
夜のロックも。
どちらも私にとって欠かせない音楽です。
その全部が重なって、
今の私の歌になっています。


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